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[クソ語り] 君は名酒「鬼ころし」を飲んだことがあるか?


皆さんは「ぼっち・ざ・ろっく!」をご存知だろうか。

第一巻の表紙


まんがタイムきららで連載されているバンドを題材にした4コマ漫画であり、最近アニメ化もし大ヒットした人気作品である。大学でバンドというものに大変LOVEを抱いたのもあって俺はこの漫画のファンであり、単行本は購入していたし、アニメ化が決まった時は心の底から嬉しかったし、馬鹿みたいに人気が出た(当期アニメの覇権といってもまったく過言ではないだろう)時は「立派になりやがって・・・」と俺の心の中の後方彼氏面ドッペルゲンガーがむくむくと主張を強めるのを抑え込むので精一杯であった。あと劇中曲が素晴らしかったのだが、ここで語ってしまうと校長teacherの話が如く長くなりニンニクアブラマシマシテンプラカラアゲトッピングを食った後の胃が如くもたれてしまうので、またの機会にしようと思う。でもぜひ聞いてみて欲しい。YouTubeとかサブスクで普通に聴けるから。なんかYouTubeの動画の再生回数は数百万とかいっているらしい。ヤッべぇ。バンドの曲で数百万とか死ぬほど人気出るか枕営業1000連発とかしないと出来ないからね。


本題に入ろう。
この作品の登場人物に「廣井きくり」というナオンがいる。主人公とは別のバンドをやっている人でいわゆる脇役なのだが、重要かつ濃い人物である。簡単に説明すると、アル中で四六時中酩酊状態で多種多様に迷惑をかけるカリスマベーシスト兼ボーカリストというダメなバンドマンを大量に鍋に突っ込んで作った煮凝りのような女である。ちなみに漫画版ではタトゥーもあるぞ!オザシグセー
しかしカリスマと書いたように、劇中、現実世界で一定の人気を誇るのである。

こんな人
元ネタはお遍路バンドのやべー人

完全にダメ人間だが何か心が惹かれる。どうしてなのだ。ただのクズではないのか。俺と対等になれるなんて夢のまた夢である。なんだその顔は。やる気のない笑顔で近づくその様子だけでイライラしてしまう。キスしよ・・・(CV:ケンドーコバヤシ)
俺も(特に大学時代は)クズなカリスマギタリスト兼ボーカリストなはずなのだが、全くと言っていいほどモテる気配がなかった。何が違うのだろうか。性格か?髪型か?いや、やはり顔だろうか?改めてこの女の顔を見てみると悔しいが顔がいい。その顔が俺の日頃のストレスをかき消してくれるようなそうでないような気分になるから結婚してくれ俺と!(CV:千鳥、ノブ)




その彼女が酔っ払うために飲んでいる酒。
見覚えはないだろうか?

これ
これ

まあどうみても「鬼ころし」であろう。

これ?

どんな味がするのだろうか。
飲んでみたい。

言い忘れたが、俺は非常に影響されやすい人間なのである。「サーバント×サービス」を見て地方公務員になりたくなったり「ダンベル何キロ持てる?」を見てジムに行きたくなったり「とある魔術の禁書目録」を読んで説教をしながら男女平等パンチをキメてみたり「この素晴らしい世界に祝福を!」を見て異世界転生と洒落込んでみたりと多忙な日々を送ってきた。行動力はゴミなのでもちろんほぼ未遂である(特に最初の方)。
しかし鬼殺しを飲んでみる、これくらいだったら出来るだろう。今こそ立ち上がる時である。これがきっかけで変わることだってできるかもしれない。ていうか「コンビニに行って安酒を買って飲む」すらできなかったら行動力がゴミどころじゃなくて鬱とかそういう病気じゃねーの?

俺はそう思って奮い立ち、職場でやつれ果てた身体に鞭打って韋駄天が如く車を飛ばしてコンビニへと向かった。


買ってきた
右はよく飲むウイスキーの水割り

晩酌、開始。

まずは普段飲む水割りから。お供はからあげクンである。からあげクンはとってもうまい。ぎっしりつまったジャンクフード特有の鶏肉らしき鶏肉と、もはや揚げたてではなさそうなとき特有のへなへなかつ少ししっかりしている衣があわさってとってもうまい。味の種類が豊富なのも喜ばしいところだろう。以前コンソメ味なるものを食した時は、からあげクン特有の旨さと、コンソメ味ポテチのようなスープのコンソメの味のような味覚が俺の口内に襲い掛かり、美味さゆえ体を戦慄が走ったことがある。


さあ、いよいよ本命である。
鬼ころしである。(百円程度)
鬼さえ死に至る毒である。(by山田亮一)
側面を見ると、「13度以上14度未満」というアルコール度数表記が。良い。安酒なんてこれくらいテキトーでいいのだ。なんなら原材料だって米!とか書いといてくれればいいのだ。こんなもの買うやつが読むわけがないのである。
そしてストロー。出たわね。酒をストローで飲むという無知かバカか無力なヤツしかやらなそうなことを俺は今からしてしまうのである。偏見が過ぎるか?

いざ、チューチューと吸ってみる。

まあ、イケるか・・・?

以前俺が飲んだことのある日本酒のような爽快感というか、飲みやすさというか、そう言ったものは少し欠けているだろう。まあでも少し日本酒等に慣れてしまえばどんな人も普通にそれなりに美味しく飲めるだろう。そんな感想だった。フツーにそれなりの日本酒をやっていたのである。少しクセがある、という感想が正しいのかはわからないが、俺のバカ舌とゴミ箱ボキャブラリーではこれくらいでしか表現できない。
こういうやつは最初の一口がそれなりに美味しいのが鉄板であり、案の定途中で少しキツくなってきてしまった。しかしそこはベストセラー商品である。きっちり人にすべて飲ませるクオリティは多分に有しているのだ。企業努力に落涙を禁じ得ない。美味しゅうございました。


そんなことを思いながら、廣井きくりとの距離感が縮まったような気がしたりしなかったりしながら、俺はボーッと何をするわけでもなくパソコンを眺める作業に戻ったわけだが、すぐにとんでもないことに気づいてしまう。


これ、スッゲー酔っ払う。

「13〜14度の酒を」「短時間で」「ストローでキメる」という背徳的行為を決めざるを得ない環境に置くこの酒は、人を速攻で酩酊状態に叩き込むことに成功するのである。直前に水割りを飲んでいたとしても、この酔いの進み方は異常だった。


なるほどねぇ〜…

俺は全ての鬼ころしユーザーに思いを馳せた。これの愛飲者は「この現象」を求めているのかもしれない。安くて、それなりに上手くて、手っ取り早く酔っ払える。まさに便利と短時間を突き詰めていく現代社会にあって然るべしな飲料なのかもしれない。下手したらストゼロとかよりもコスパはいいのではないだろうか。百円くらいだし。ストレス解消、リラックスにも効果的であろう。俺が尊敬するお笑い芸人、「春とヒコーキ」のぐんぴぃ氏は「リラックス方法は、サウナの後は読書が流行るぞ!」と仰っていたが時代は鬼ころしである。いやむしろサウナ入りながら読書と鬼ころしである!死ぬか?


そんなわけで私の未知との遭遇は終了した。
あれから俺は少し鬼ころしにハマってしまってきているので、着実に「何か」を失っていくであろう。


皆さんの鬼ころしの感想をお待ちしている。
あと安くスカジャンが買える場所も募集中である。



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