子宮筋腫とのお付き合い
妊娠を希望するなら、年齢的に1日も早く先に進んだ方が良い。ドクターからそのように告げられた。当時42歳。
まずは可能な限り早く筋腫摘出をしよう。
私は決めた。
独身の時に発見はしていて、ずっと私の子宮にあった筋腫。ずっと経過観察だった筋腫。
まさか私が40過ぎて結婚して、筋腫を摘出し、妊娠を望むとは。
仕事のスケジュールも考えず、手術を即決するとは。
すべて、産婦人科のドクターのおかげだった。
命がいかに繊細かつ尊いか
数回の短い診察と問診(コロナ禍のため)を経て、私の人生の優先順位は「新しい命を授かること」が「仕事」を上書きし、1番になった。
緊急かつ重要でもあった。
今日は、最終的には摘出することになった子宮筋腫について、発見からの道のりを少しだけ書いてみる。
〈27歳、初めて筋腫発見〉
・同時暮らしていた都市部の有名レディースクリニックで、子宮頸がん検診の際に小さな筋腫が左右にある、と言われる。
子宮筋腫。聞いたことはある病名だった。良性の腫瘍で、20代後半くらいから、女性の5人に1人くらいだったか?結構な割合で発生するものとか。私もその内の1人なのか・・・。
医師からは「良性で、よくあるものなので経過を観ましょう。急に大きくなったり、お腹が痛んだりする場合は処置を考える必要もあるから半年に1回位受診してね。」と言われ、その後、日常生活に支障は感じなかったため、1年に1度のペースで検診に行った。
筋腫に関して、医学的詳細はこちらを▽
日本産科婦人科学会HPより△
〈29歳、相変わらず筋腫はあった〉
・定期検診の結果、やはり左右に筋腫ありとのこと。
医師「筋腫、ありますね。3cm程度かな。ただ、貴女の年齢は女性ホルモンが出てるからこそ妊娠出来る訳で、女性ホルモンが分泌されている以上、筋腫が育つことは仕方ないとも言えるんだよね。貴女、排卵もシッカリあるみたいだし、排卵痛もあるんじゃないかな。」
私(そうなんだ・・・。私、女なんだな。妊娠か。もうじき30歳だし、まずは早く結婚しなくては。結婚の相手を探さないとだけど、もう少し仕事頑張らないとなぁ。)
心の中でそう思いつつ、取り急ぎ妊娠が出来るような環境も無かった私は引き続き、筋腫と付き合っていく。
私「ありがとうございました。また定期検診に来ます。」
〈32歳、筋腫が消えた⁈〉
・三十路に突入。結婚を焦って相手を探しても何故かあまり本気になれず、真剣交際が出来ない。仕事は自分が頑張ったらその分結果として反映されやすく、それが心地良くて結局は仕事に逃げる自分。おかげで仕事だけはようやく一人前位には成れて、給与も上がり、日々が安定していた。
32歳になった私は、以前通っていたクリニックとは別の、職場近くに出来た新しいレディースクリニックに婦人科検診に行った。
恋愛や結婚は上手くいかないけど、いつか私と子どもをつくりたい、と言ってくれる男性が現れたら、それはいつかハッキリ描けないものの、産める身体で在りたい。そう思っていた私は、低容量ピルを処方してもらい、生理を止めて子宮をゆっくりさせたいと考えていた。
※低容量ピルの使用については必ず医師とご相談ください。注意すべき点もありますし、使用のメリット、デメリットは個人差があります。
医師「ミズイロさん、低用量ピルについて、血栓のリスクに最も注意が必要です。注意事項をご理解の上、使用してくださいね。まずは3ヶ月分処方するので、無くなったらまた来て貰って、診察の上、処方します。
あと、、、前に子宮筋腫があると言われていたそうですが、今日診た限りでは、見当たらないんです。無くなったんじゃないかと。」
私「えっ!そんなことがあるんですか。」
医師「はい、小さな筋腫の場合、消えることもあるんです。」
無いなら、無いほうがスッキリしていい。私は単純に思った。嬉しかった。
〈36歳 筋腫は急肥大〉
・36歳になった私は相変わらず独身で、マイペース過ぎる婚活(のようなもの)をしていた。
引っ越しをし、異業種に転職し、仕事のペースを落とそうと考えていた。
低用量ピルを処方してもらうため、引っ越した先で1番人気のレディースクリニックを尋ねた。
医師「筋腫ですね、左右、かなり肥大してますよ。すぐに妊娠の予定が無いということですが、引き続き、定期検診に来てくださいね。日常生活に支障はない?生理、出血量、多くない?」
私「え。。筋腫、あるんですか。。。実は、2年で5㎏以上太りました。出血量は普通かと。」
4年前は消えた、と言われた筋腫が、今度は肥大してる。。。。。
正直、自分の生理の状態、出血量が多いのか少ないのかも、よく分からなかった。ただ、30代後半になり、代謝がガタッと落ちて、それまでと同じ食欲ではあっという間に太ってしまうようになった。そして、トイレが近い気がしていた。
子宮筋腫発生の原因は医学的にも未だ不明と言われているみたいだけど、今振り返ると、私は自分の性格や生活習慣、考え方等等、色々と結び付けて反省したくなる点が多いのだ。
この、反省の話はまた書こうと思う。
読んでくださった方、ありがとうございます。