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事実と真実と感情のおはなし

12月に入ってから、あまりnoteを書きたい!という衝動にかられません。

「話すのが苦手」だから自分の気持ちを書いている。そう言い続けて書いていたので、いまは書かなくても済んでいるってことなのかなーと理解しています。

でも、なんとなく全然投稿しないのも寂しいので、頭の中にあることをつらつらと……。

事実と真実と感情のおはなし

実は何回かnoteで書いていることではあるんです。でも、何回も考えているということは自分の中でとても重要なことなのだろうと思うので、改めて書いておく。

ものごとをとらえるときに、この3つの存在を理解しているととても頭の中が整理されると思っているし、どれも欠けてはいけないと思っているんです。

辞書でひくとこんな感じの意味合いをもつ言葉です。

事実:実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。
真実:うそ偽りのないこと。本当のこと。
感情:物事に感じて起こる気持ち。外界の刺激の感覚や観念によって引き起こされる、ある対象に対する態度や価値づけ。
goo国語辞書

わたしは、なにかとこの3つの関係性について考えていまして(どんだけ)。

事実って1つしかないんですよね。例えば、「双子を妊娠した」「新卒で入社した会社を退職した」とか。

事実は1つしかないのだけれど、わたしたちは事実を事実ベースで受け取ることはほとんどなくて、その事実にはほとんどの場合「感情」が紐づいてくる。

「双子を妊娠した」には、嬉しさが紐づいてくるかもしれないし、もしかしたらこれからの不安のほうが大きいかもしれない。

「新卒で入社した会社を退職した」だったら、新しいことにチャレンジするワクワクとか、ハードワークからの解放感とか、恩師への申し訳なさとか、次の仕事への不安かもしれない。

とにかく、事実をみつめるわたしたちの思考回路には感情がほぼセットでついてまわる。そして、同じ事実をみても、人によって感じ方・捉え方は違ってくると思うのです。

で、その「事実+感情」によって、「真実」がうまれてくるんじゃないかって思っていて。そのひとにとっての真実(うそ偽りのないこと。本当のこと)が。

わたしたちはそうやって、それぞれの真実の中で生きている。みたいなことをよく考えている、自分で自分をめんどくさいと思うこともよくある(笑)。

思考パターンと固定概念

感情はコントロールできるものではないと思っているので、いやな気持ちがわいてきたり、わくわくする気持ちがうまれてくることを止めることはできないじゃないですか。

「怒り」という感情だけは、二次感情と言われていて、悲しい・悔しい・後悔・困惑…みたいな一次感情のつぎに生まれてくるものだから、自分でコントロールできるものとされていて、アンガーマネジメントなどの理論があったりするけども。

それ以外の感情は基本的には制御できない。制御しようとする前に、もう感じちゃっている。

でも、感情も実は自分の思考パターンみたいなものでできあがっているところもあると思うんですよね。

例えば、「会社に長く勤めたい・勤めたほうがよい・勤めなくてはならない」みたいな前提条件のひとと、「会社は合わなければ変えればいい、最近は転職市場も活発で、転職サービスも充実している」と考えている人では「会社を辞める」という事実にたいして紐づいてくる感情はきっと違う。

なので、自分のなかにある思考パターンを理解したり、「~べき」「~でなくてはだめ」「~なほうがよさそう」みたいな固定概念や世間一般の価値観を取り除くことで、自分から自然にわいてくる感情をちょっとぐらいなら自分でコントロールできそうだなと考えたりしています。

取り除けなかったとしても、こういう価値観の中で生きてるよねって自覚するだけでもかなり大きな意味をもつと思っている。

感情のうわがきをする

もうひとつ、感情のコントロールについて考えていること。

さっきも書いたけど、感情はわいてきちゃうものだから、「怒り」以外の感情の制御は難しい(怒りも制御はかなり難しいけどね)。

だけど、感情を上書きすることで、もう少し感情をコントロールできるような気はしている(コントロールしないといけないか、でいうとまたちょっと疑問なんだけれど。自分を苦しめないようにしたいという意味で、いまはコントロールしようと試みている)。

例えば、「新卒で入社した会社を1年半でやめた」という事実があるとする。どんな感情をもつと思いますか?

実は私は、新卒で入社した会社を1年半でやめているんですが……当時は、こんな仕事ができないポンコツに次の会社がみつかるのだろうか、とかなり不安でした。

「なんでこんなに仕事ができないんだろう…」
「次の職場、見つかるかな…」
「ほかの会社でも頑張れなかったらどうしよう…」

かなりネガティブです。不安と焦りが出ている感じ。

で、いま32歳になって過去を振り返るとどうなるか。

「あのままあの会社にいたら今の私はないな」
「環境を変えれば頑張れることもある」
「自分らしくいられない会社にいたら不幸」

だいぶ事実に対して紐づいてくる感情や考え方が変わってきました。ポジティブなほうに。

なので、事実は変わらないのだけれど、振り返るとそこまで悪くないのでは?と思えることもある。そうやって、新しい感情で前の感情をうわがきしてあげることで、自分の感情をコントロールできるのでは?と思っている。

この行為を「意味づけ」すると名付けて、意識的にやっていたりするのが、私の月1の振り返りnoteだったりします。

そんなことをやってます

全部無理にポジティブにならなくていいと思うんです。ネガティブなこともありますよね。わたしも、どう捉えなおしてもネガティブでしかない事象があります。というか捉えなおせない。例えば、大切な人を失ったこととか。

だからすべてポジティブにしなくていいし、ネガティブもとっておいて抱きしめてあげたい。

でも、もしかしたらポジティブに変換できることもあるかもしれないし、それが見つかるのだとしたらそのほうが生きやすくない?と思っている。

自分のなかにある固定概念というのは、事実をどう受け止めるかをみつめると見えてきます。あとは、口癖。「でも」というときにも見えてきます。

自分で気づける部分もあるし、他人と話すことで見えてくるものもあるよねーと思って、聞く側になってみようと思い、わたしはキャリアカウンセラー・コーチになりました。

過去の事実への意味づけ(感情のうわがき)についても、自分でできることもあるし、他人から新しい視点をいれてもらうことでできることもあると思っているって感じです。

つらつら書いたら長くなった・・・・。おしまい。

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きよみや みずほ(mizuho)
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