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カタカナ英語は粋がってる!?

今回の#日刊かきあつめ、テーマは#粋 です。
            

エライ人に提出する資料に上司からダメ出しが入った。

「ここわかりにくいから日本語にして」

内容のことかと思ったら英単語だった。
「appendix」である。

「appendixってむしろ日本語でなんていうんだよ…」

これはとうにビジネス用語として現代日本に根付いているのかと思ったら違ったようだ。

ググると、付録、付属書、別表、盲腸(!)とあった。

んーなんかどれも自分の作ったアペンディクスの内容としっくりこないんだよな。
アペンディクス イズ アペンディクスなのであるよ。もやっとしたから上司に言っちゃおうかと思ったけど、大人しく「ご参考」と直して出した。

当社は日頃からカタカナが通じない。

「ガバナンスって何?」
「んー直訳すると企業統治です」

「ロジ周りって?」
「裏方とか運営、事務局業務、みたいな意味で使ってます」

「そのくらいなら半年でペイすると思います」
「ペイ…」
「あ、採算が取れます」

などなど。

確かに私が元々いたコンサルティング業界は、難しい言葉を使いがちだった。できる限りカタカナ使うルールなの?というくらい。

アサインとかアクイシジョンとかバリューとかコンバートとかコミットとかコングロマリットとか。

アルファベット順で辞書作っておこうかというくらい。

打って変わって今の会社は、和語!和語!和語!!
古い体質の安定企業なのだ。
安定しすぎててリーマンショックや東日本大震災もどこ吹く風だった。
つまり当時多くの企業が、存続のために削ぎ落とさねばならなかったものがまだ手付かずなのである。変われていないのだ。
おかげでそれ以前のカルチャーがそのまま残っている。
経営環境があまり変わらない中、のらりくらりとやっている。
社訓の唱和や朝の掃除などレトロ体験ができます。

当社のガラパゴス経営については、こちら

「うちは昭和だからね」

幹部は苦笑いで言っていたけど。
いやいや昭和じゃすまねえよ。もはや江戸だわ。

だけど、郷に入れては郷に従え、ですよね。

周りは私のことを粋がってるルー大柴くらいに思っているかもしれない。浮いてる可能性大。

そう思い直した最近は戦時中のごとく和語を貫いている。

文:べみん
編集:真央

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