半沢直樹はアリなのか
今回のテーマは「#素朴な疑問」です。
「やられたらやり返す、倍返しだ!」から早7年!!
最高視聴率42.2%という驚異の視聴率男「ドラマ半沢直樹」がお茶の間を再び沸かせているのだが、お茶の間、殊にリアル会社員が、銀行員半沢直樹をどう見ているのかというのがわたしの素朴な疑問である。
ドラマだしフィクションだしありえないことだらけなのは織り込み済みなものの、おや?というポイントが出てくる度、わたしは「えー!余計なお世話ですけど大丈夫ですか、御行…」となってしまうのだ。
①私情を交え過ぎ
「ドラマ半沢直樹」といえば冒頭のキャッチフレーズの通り、権力に屈せずそのせいで憂き目に遭い、恨み辛みを糧に半沢が活躍する勧善懲悪物語である。しかし半沢の熱い思いに会社員としてのスタンスに違和感を持ってしまうのは私だけだろうか。会社のビジョンにベクトルを合わせてミッション達成のために一丸となって動いていく。つまり目的の為に其々の持ち場で粛々と動く。そこに私情やロマンは不要なのでは?半沢のような正義感も。左遷されたらされたなりに給料分働けばいいのだ。それがサラリーマンなのではないか。そんな事言ったら半沢直樹なんて物語はそもそも成り立たないのではあるが。
②ガバナンスどうなってる?
半沢直樹は、やり手といえども次長である。通常その上には部長がいてさらにその上に取締役、頭取がトップとなる。
そんな中半沢は先日、頭取の判断に「納得いきません」と異議を唱えていた。
次長が諸々通り越してトップに直談判。「銀行のために良かれと思って」という正義感溢れる行動なんだが、経営判断に半沢次長の納得感は不要。このような機会を与えちゃいかんだろ。
気持ちは分かるんだけどさ。トップの意向に添えないなら大人しく辞めるしかないのでは?それが雇われの身なのでは?てな感じである。
③コンプライアンスどうなってる?(パワハラモラハラすごい)
トップに楯突いた半沢はその場でまさかの土下座を強要されてしまう。
抵抗する半沢を力づくで土下座させようとする取締役大和田。
彼は以前にも半沢の依頼を「死んでも嫌だね」と突っぱねて話題になった。こんなアグレッシブな取締役いたらドン引きだし面白すぎるが、直ちにハラスメント相談室に駆け込み案件である。今年6月にパワハラ防止法が施行されたとこですよ、よいこのみんなくれぐれも真似しないでね。
④情報管理どうなってる?
半沢らは銀行の内部情報を行きつけの居酒屋で話しすぎである。せめて個室利用にするべきだし、お店の女将さんに対しても無防備だ。実は女将が内通者という重要な役どころとなるためドラマの盛り上がりに欠かせないシーンではあるのだが、テレビの前で「あちゃー!せめてイニシャルトークにして!」とハラハラしてしまう。
会社員のみなさんは、ドラマはドラマとして純粋に楽しんでるのかな。
いずれにせよ現実ではありえないあれこれがあるからこそドラマとして盛り上がってるんだろうなぁ。
編集:ヨシロウ
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