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マスク5枚6千円で買ってもらったと思わなきゃやってられない
最近の会食での出来事。
コロナウィルスの話題となった時、やはりマスクがないという話になった。
既に東京では、どこもかしこも入荷待ち状態が長らく続いていた。
実はその日の朝、私はマスクをゲットしていた。オフィス近くの薬局の開店時間に前を通り過ぎたところ、何やらいつもと違う匂いを感じ取ったのだ。なんとなく人が列を成しており、もしかして、と思って並んでみたら案の定その日の朝マスクが入荷されたとかで1人一点に限り購入できたのだ。
その男性は医療機関に勤めている為、院内感染が心配だけどマスクが入手できず非常に困っているという。
黙ってりゃいいのに、ついついわたしは今朝ほどマスクをゲットした旨お伝えの程してしまう。
「わたし実はちょうど今朝買えたんですよ」
「あ、もしよければいります?」
とも。
はい、無理して良い人ぶりましたとも。
そしたら
「いやーありがたいなあ、じゃあ5枚ほど!」
と、言われてしまう。
5枚って。このマスク不足の中図々しすぎやしませんか。
リクエスト通り5枚彼にマスクを渡しながら不安がよぎる。
わたし花粉症なんだよ。
どこでどう感染るのか感染らないかもしれないコロナと違って、もうすぐ花粉は飛散し確実にわたしの表面に付着し、鼻水や咳、頭痛に肌の痒みなど散々悪さをする。
献血を自粛させられているほどのアレルギー体質の私。
毎年少しでもアレルギー症状を軽減しようと年明けからアレロックを服用し備えている有様だ。
コロナウィルスと違って会社休むわけにもいかないし。
自分の軽はずみな言動に呆れつつ、でも男性は大層喜んでいたため人助けできたかなという満足感もありつつ。
この日は6千円のコース料理を奢ってもらえたため、マスク5枚を6千円で買ってもらった、と思うことにした。
コロナウィルスも収束の気配がないまま花粉も飛び始め、マスク不足はまだまだ解消しなさそうだ。
編集:円(えん)
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