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パリオリンピック終わってた
駆け出しのライターとして出会ったメンバーたちが、毎回特定のテーマに沿って好きなように書いていく「日刊かきあつめ」です。
今回のテーマは「#パリ」です。
私の記憶が正しければ初めてパリに行ったのは2003年大学2年生の夏だ。
当時の私はフランス文学科に在籍していた。
「フランス文学嗜んでいることだしここはひとつ!行っちゃいますか!PARIS⭐︎」みたいなノリ。嗜むどころか全く勉強してないくせにナメた学生だ。そんな私にいくらか路銀まで持たせて快く送り出してくれた両親やおばあちゃん、優しすぎんか。
当然学術的な要素の一切ない単なる観光旅行となる。
9月のパリは朝晩はひんやり、日中はからっと晴れて過ごしやすく観光にはぴったりだった。
「おーシャンゼリゼー♪」でお馴染み、シャンゼリゼ通りを歩き、セフォラやギャラリーラファイエットで買い物した(日本の百貨店の方が品揃えも接客もだいぶよかった)。かつて文豪達が屯しサロンのようになっていたというカフェでお茶をしてみたりもした。手がベタベタになるほどバターたっぷりのクロワッサンをカプチーノに浸して食べる背徳的な瞬間。Paulのクロワッサンとネスカフェかなんかのカプチーノの元を買ってきて自宅で再現したい(太るぞ)。他にはモン・サン・ミシェルで名物のダチョウの卵のふわふわのオムレツを食べたりもしたっけ。特に美味しいと言うわけではなくただただ大きくて驚いた。
あとは何したかな。マレ地区というおしゃれエリアを散策したり。エッフェル塔で写真を撮ったり。ルーブル美術館で名画をチラ見したり。ベルサイユ宮殿でお姫さま気分を味わったり。旅行会社と提携しているらしきビストロでフレンチのコースを食べたり。決して治安の良くないパリで女子大生4人で終始きゃっきゃはしゃいでた。なんの事件にも事故にも巻き込まれずよかった。
そんな思い出のパリで今年オリンピックが行われた。多くのマスコミがパリに押し寄せて取材合戦を繰り広げている模様。
「あ、ここ20年前歩いた道じゃん」
「フランス語の響き懐かしいな」
なんて自宅の小さなテレビでひとりオリンピックを鑑賞するのもいいな、なんて思いつつ気がついたらいつの間にか終わってた。てことでほぼオリンピック見てない。
ちこちゃんに怒られちゃうけどわたしは今日もぼーっと生きています。
文:べみん
編集:アカ ヨシロウ
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