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ぴーひゃら言うてる場合ではなかった

今回の日刊かきあつめのテーマは「#初めて買ったCD」である。

それはまだ私が10歳の頃に遡るわけだが鮮明に覚えている数少ない記憶の一つだ。

noteの公式テーマにもなってるくらいだから初めてCDを買うというのは割と多くの人にとって特別な行為なのだろう。  

なんだかちょっと大人になったような。

とはいえ私の初めて買ったCDは、ちびまる子ちゃんのパッケージがかわいい「おどるポンポコリン」である。

この名曲はのちに木村カエラやゴールデンボンバー!E-girl など今をときめくアーティストにカバーされるのだが私が持ってるのは、B.B.クィーンズのオリジナル版だ。

歌手なんてまだよくわからなかったけど、まるちゃんと同い年の私は、2つ下の弟とこの曲をかけてはしゃいだものである。

しかし、程なくして転校した私はぴーひゃらはしゃいでいる場合ではなくなる。

転校先の小学校は学区内の世帯の年齢層が高かったと見え、お姉さんやお兄さんがいるクラスメイトが大半だった。家族に中学生がいるとドラマや歌番組を見たりなどするらしい。

クラス内でCDの貸し借りというのがされていたのだが当時の私は、子供向け番組しか視聴しておらず、著名な歌手なんかも全く知らなかった。

「その人知らないから、私にもそのCD貸して〜」

となんとか輪に入るところまではできても借りっぱなしでは申し訳ない。私もお返ししなくては…!

しかし私が持っているのは「おどるポンポコリン」たった一枚。
作詞:さくらももこ、作曲:織田哲郎、のこの曲は間違いなく素晴らしい曲なのだが、友人達がやりとりしているミスチルやドリカムと比べてなんだかすごく子供じみて感じられ、貸し出すことはついになかった。

それが私の初めて買ったCDである。

編集:真央 

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