2020紙上感想戦vol2

2020/10/13 第一試合。

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南1局。親の黒沢さんが二枚目の白をポンしたところ。

この時点で黒沢さんがホンイツとはあまり思っていなくて、高い場合はドラかなという感じでした(9mションパイの發北の切り出し)。

自分の手は七対子のイーシャンテン。役牌対子で面子手でのあがりもなくはないけど、浮いている9p8mに自信があったので七対子で進行したかった。(9m第一打二人、8p早い人二人)

45pを並べると七対子にみえてしまうけど致し方なしで4p切り。25mしか中張牌切ってない黒沢さんに対応するには早すぎる。

しかしこの4pがチーされる。そして2mの対子落としが発覚、鳴くときのつまみ方含めホンイツかなと。

親のホンイツ仕掛けの上家で七対子イーシャンテンから自由には打てないので手じまいかな、と思った矢先、9pが重なって聴牌。

聴牌なら話が変わる。まだ巡目も早く、2副露の黒沢さんに一人旅で打たせて流局期待はちょっと都合がよい話。(点数状況的に他のお二人が前に出てくれることは期待しにくい。)

8mは黒沢さんには安全そうな牌。一方わたしがマンズの染め手に見えていたとしても先処理で打たれることも期待できる。(わたしが鳴いて手が進んで親とぶつかる分には上ふたりにとって都合がいいはず)

5pは三枚見え、5pで聴牌をとるのはオリとほぼ同義。いまこの瞬間の8mでのあがりに期待できること、もっとあがりやすい待ちに変えられることも含めて、打5pで聴牌をとりました。

1600の打点収入ではなく、競ってる相手のあがりをつぶせる価値がとても高いという考えでした。

昨晩からずっと考えてて、上記の考えからやはり聴牌した後は打赤5pになっちゃうんだけど、4p切りの時点で打8mのほうがバランスよかったかなぁと思い返しています。

8mが安全な牌であるのに対し、ホンイツじゃなくとも45pはどちらも2筋またいだ鳴かれそうな中張牌。さらに5pはわたしの目から25p4枚みえてるのでキー牌になってる可能性もそこそこ高く、すでに一枚切れているので七対子で進めるなら大体5pも切ることになる。

強気なら4p、受け気味なら8mで、強気を選んだけど、七対子のイーシャンテン(弱い)ってことと黒沢さんの仕掛け(基準が高い)ってことを考えると、受けながら手を進めるべきだったな、と。

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南2局。イーシャンテンから切り出したドラの中を親の勝又さんにポンされる。

86p手出しからのポンして打3p。この3pは関連牌ではなく孤立牌かなと思ってて、ターツ落としからのその途中で引いた孤立牌がでてきたぽい。イーシャンテンの可能性もあるけど、聴牌してそうだと思いながら打ってました。

そこでこの聴牌。勝又さんのピンズ待ちはほぼなさそうで、普通に考えたらソウズの1~7とマンズ待ち。そのうちのふた筋にかかる5mをこの仮聴のようなところから切ってよいのか???

いや無理ぃ~~~ってことで打6p。ツモ4mで危険牌おさえた感覚で自分も勝負になる両面待ち。そこでリーチをかけました。

ら、そのあとあらゆるマンズの新筋持ってくるからやめろ~~~ってなってました。しかし36mだけは持ってきませんでした。ぐぬう。このリーチもあがれず。(勝又さん実際には14s待ちでしたね)

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南3局。ダントツの親の堀さんがカン2sチーをした直後にこちらの聴牌。

堀さんの役は三色やイッツーが否定はされていないものの、ドラの白か中が本線。この点数状況で安牌候補もさくっとツモ切ってて、速度はありそう。

二枚切れのカン2sというネック牌のチーとはいえ、安い手でもがむしゃらにあがりたい点数状況ではなく、本手の可能性が十分にある。もちろんあの2sチーでドラの白がかなり切りにくくなるので、それを狙ったブラフ込みの仕掛けである可能性もあるけど、それはこちらからはわからない。

本手だった場合、持ち点が離れすぎていてわたしがリーチをかけても素点の価値で押し返されるかもしれない。

そうなったときにこのカン3pで戦えるのかと考えると、3pにはなにも根拠がない。リスクとリターンが見合わないと考えて、聴牌外し。

が、これもまた中途半端だったかなぁ。みんながリーチっていうよ!!(参照:パイレーツ公式ツイッター路上感想戦)

Mリーグでの愚形ドラ1リーチについて最近考えていることがあるんだけど、長くなるのでそれはまたいつかの機会に。

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オーラス。写真は2本場のときの手ですが、そもそもオーラス突入時、全員がほぼ条件の制約なく早く終わらせに来る最悪の点数状況になっていました。

裏をかえせば誰も親のわたしと敵対したくない点数状況ともいえて、ゆえに一刻も早くリーチをかけることに主眼をおいた手組をしていました。

今思うとちょっとそれを意識しすぎていたかな。スピードを大きく損なわないぎりぎりのラインでもう少し打点をみることもできたかもしれない。

そして写真の手牌も、場に2枚切れのシャンポン聴牌。苦しいのは重々承知だけど、めぼしい手変わりも少なく、何巡後になるかわからない手変わりを待ってダマにして他家に自由に打たれるくらいならば、チャンス手が空ぶるリスクがあがるかもしれないがリーチをしたほうがマシだという選択でした。

これは結果論を語るにしてもどうにもならなかったかなという感じです。無念。

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試合後インタビューを受けて控室に戻ろうとしたら、監督含むチームメイト全員が廊下で待っててこの日いちばんびっくりしました。

まさかのあのパイレーツがアベマズ化!?(仲良しアベマズはいつもお見送り&お迎えしている)って思ったら、なかなか帰ってこなくて心配してくれてたらしい。笑

インタビュー終わり待ちだったんですよ~っていったら「なーんだそっかぁ」って笑ってました。お寿司のおみやげもくれるしやさしいね!!!わたしもポイントのおみやげ持って帰りたかったな!!!

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長い自戦記になってしまいました。相変わらず自身の備忘録も兼ねてるので結論がでていないものまで置いていてすみません_(._.)_

余談ですが、わたしは自己判断で無料記事としてアップしているのですが、本来麻雀プロが麻雀について記述しているものは有料なのが自然なことだとおもいます。

なので、「あの人は無料なのにこっちは有料なんてケチだ!」とは捉えないでいただけたらと思います。わたしもいつか有料にシフトする日もくるかもしれません。

いまは悔しい気持ちで沸々していますが、次戦に備えます!

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