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恋の力と孤独の力

昔から恋愛体質だった私は恋の力を利用して生きてきた。

彼にいい女だと思われたい下心から仕事も頑張れたし、恋をしているときはボディメイクもスキンケアも念入りになる。

どんな自己啓発本を読むよりも、高いセミナーを受けるよりも恋の力は私を高めてくれる。

そう思っていた。

けどそれは孤独の力を知らなかったからだ。

孤独の力という表現がぴったりかどうか少し疑問が残るけれど、恋をしていない時に出る力をひとまず孤独の力と呼ぶことにしよう。

恋をしていない状態が続くと、寂しくなって、誰かに恋をしたくなる。

他の事に意識をむけようと努力するものの、どこかものたりない状態。

誰かを愛したい欲求。

その状態をすぎると、向ける相手のいない恋心は自分に向くのだ。


大切に思う対象が、自分と自分の未来になる。

自分と嫌でも向き合い続けて自分の未来に本気になる。

これは寂しさを通りすぎる前に恋に落ちていた若い頃にはわからなかった。

通りすぎたとはいえ寂しさがないわけじゃなく、寂しさも羨ましさも持ったままで、それすらも原動力になる。

心が暖かくてふわふわするような幸せ感ではないけれど、この孤独の力はもしかしたら恋の力以上に自分を成長させてくれたのかもしれない。






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