考えること以前に大事なこと

プランナーはゲームの中身を考えるという役割以前に大事な仕事があると思います。
それは、「チームの環境を整備する」ことです。
いくら考えたところでそれを実際に実装するプログラマーやデザイナーさんのモチベーションが低かったら、良いものにはなりません。自分のアイデアの可能性を100%引き出すためにはプログラマーさんとデザイナーさんの力を借りる必要があります。形にする役割があるその人たちのやる気を引き出せなかったり、乗り気でないことをさせたりしたら目も当てられません。良いゲーム・施策は良いチーム環境から生まれるものだと思います。
だから、プランナーがまずやるべきことは「チームの環境を整備する」ことです。ここで言う環境には、「構成員のモチベーション・仕事場の快適さ・職種を横断して意見を出し合う」などの意味が含まれています。
モチベーションを高めるために、役割をどんどん与えるようにしています。最近、新キャラを考案しました。これはデザイナーさんが普段イベント用の画像制作ばかりで絵を描けずにやりがいを見出せていない印象を受けたので、新キャラの専属デザイナーという役割を与えることでモチベーションを高める目的がありました。
仕事場の快適さに関しては、プランナーというよりは会社全体で取り組むことだと思います。自分の好きな椅子を選べることもこの快適さを高める提案の1つですね。
また、僕は自分1人では大して役に立たないので、プログラマーさんやデザイナーさんに都度都度意見を求めています。それで、自分が元々持っていた意見といただいた意見を組み合わせてより良いアイデアに昇華しています。自分がメインになってからは施策・改修を考える時はこのようにしています。逆に、意見が出ないということは非の打ち所がないと言うよりは、「お前の考えなんか興味ねえよ。」とか「そんな施策やる気出ねえわ。あほくさ。」と思っていることの表れだと思うので、そういう状況は作らないように努めたいです。そのためにも、普段のコミュニケーションを大事にする必要があると思います。これもある意味仕事場の快適さに繋がることです。

プランナーは、他の人間とコミュニケーションを取ることが多いというかそれが仕事の側面があると考えています。素晴らしいゲームのアイデアを考えることも大事ですが、それ以前に一緒に働く人たちが気持ちよく働くための、言わば、心のプランナーという役割を担うことがそれ以上に大事だと思います。この考え方はディレクターになる上でも大事だと思うので、今の時点から意識していきたいです。

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