君には気持ちの強さはあるか

土曜・日曜日とファンドレイジング・日本2019が駒澤大学で盛大に行われました。

私はというと、息子のバスケの試合と重なり、今年度の参加は叶いませでした。
残念ながら試合の方は負けてしまい、ベスト16という結果でした。

敗戦後、あるチームの試合を観戦していたとき、最初は10点差ぐらい離れていたのですが、だんだんと追い上げていって、結果、逆転勝利をおさめたのです。
同じチームの保護者の方と「いやぁ〜、見応えありましたね!」という感じで、そのチームの底力を見せつけられた印象です。

そのチームが逆転勝利をおさめられた要因をなんとなく考えていました。
考えているうちに、これって組織づくりにも通ずる要因だなということに気がつき、まとめることにしました。

①チームの一体感
チームメンバーはもちろんのこと、観戦している保護者ともタッチしてから選手がコートに入っていました。
みんながプレイする子ども達を応援し、「試合に勝つ」という目標に向かって大きな一体感が演出されていました。
➡️我がチームは我が子のプレイを画面におさめることが一生懸命で、なかなか保護者も巻き込んだ一体感といった感じではないです。  

②コミュニケーション
チームメンバー同士がアイコンタクトや声をかけながら、日々の練習成果を実践できるようなコミュニケーションを取りながらプレイしていました。
➡️我がチームは上手い選手にボールを回し過ぎて、他の選手の持ち味を活かしきれていない感じです。
チームメンバー同士の信頼関係が弱いため、テレパシーでプレイしている感が否めず、つまらないミスや想い通りのプレイにつながらない場面が目立ちました。


③気持ちの強さ

「試合に勝つ」という気持ちをチームメンバー全員(保護者も含め)が持てていたと思います。
そのために①②を試合の中で実践し、勝利につながったのではないでしょうか。
➡️②のような状況なので、チームに貢献したいという気持ちはあっても、「試合に(あわよくば)勝ちたい」という弱気な部分があるように感じます(子どもだから仕方がない部分もありますが)。
あまり勝ち負けにこだわらないというか、「(相手チームは身長が高い選手が多かった、あんな練習していないよね。だから)負けてもしょうがいない」といった感じ(私はむかし陸上をやっていましたが、毎レース「絶対勝つ」と思って走っていましたけどね…)。

このように、やはり勝つチームには勝つための要因があって、それを練習を通して積み重ねていっているんだとつくづく思わされました。

この3つは理念経営の実践や経営管理の強化にも置き換えて活用できる要因だといえます。

①チームの一体感
経営層によるトップダウンではな、職員一人ひとりが主体的に持ち味を活かし、組織全体で考え、行動できる環境を構築することが必要です(組織における心理的安全性の醸成)。
そのためには、経営層やリーダー層のリーダーシップ、一般職員によるフォロワーシップの相互関係が重要です。

②コミュニケーション

シフト勤務ですれ違い、書面中心の申し送りなどで意思疎通が図られていない、コミュニケーション不足で職員同士の信頼関係が希薄ということはままあります。
言語コミュニケーションによる表現力や伝達力を強化しなければ、そのうち絵文字やスタンプから気持ちをおもんばかりながらコミュニケーションを取る羽目になります(笑っているスタンプがきても、心はそうではないかもしれませんから要注意です)。

③気持ちの強さ

「介護がしたい」「保育がしたい」から、「●●ホームで、認知症ケアがしたい」「●●保育園で主体性を育む保育がしたい」といった、なんのために自法人で仕事をしているのか、特に多職種間の気持ちを一つの方向に導いていくことが必要です(介護や保育がしたいという人材は、別に他所の法人でやってもらっても構いません)。
個人的・マネジメント」で自己満足の仕事をするのではなく、「コア・マネジメント」を意識した理念経営を目指してください。

私自身が一番大事な要因だと思うのは、3つ目の「気持ちの強さ」です。
何に取り組むにも、「気持ちの強さ」がなければ、めんどくさい、しんどいといった自分に"逃げ"を作ってしまいます(息子は自主レンも筋トレ・ストレッチもしないので、本気度が伝わってきません)。
しかし、例えば「資格を取りたい」「●●を成し遂げたい」という気持ちを忘れることのないよう取り組み続けられる気持ち(想い)があれば、何事も成し遂げられるのではないかと思います(継続は力なり)。

皆さんの組織や施設、事業所にも「気持ちの強さ」を持った職員はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。
つい先日、下記のようなお客様の支援をさせていただきましたが、「気持ちの強さ」を持った経営層・リーダー層がいる組織はスピード感を持っています。
冒頭に取り上げたバスケチーム同様、なんとも言えない一体感を会議を通して感じました(まさに勝利に向けたターニングポイントです)。

目の前の仕事に忙殺されて、目標を見失う時もあろうことかと思いますが、仕事を志した原体験や目標達成後の姿をイメージして、一つの目標を達成する気持ちを持ち続けられるよう組織もバックアップしてください。

管理人



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