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ある吹雪の夜、教会の扉を叩く音が小さく響く。扉を開けると、そこには5歳くらいだろうか?子供が1人立っていた。酷く怯え、体中には傷とアザ、一目でこの子が虐待を受け、どこからか逃げてきたのだろうとわかった。素性を聞くよりもまず体が動いた。 「ああ...可哀想に...中へお入り。寒かっただろう、すぐ手当てと食事をあげよう。」 この教会には同じ様な家出子や捨て子をこうして匿う事があったので、今夜の出来事もそれほど珍しいことではなかった。しかし、この子はいつもと"何か"違う気がした