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ベラトールバンタム級GP予備戦選手紹介

 さていよいよ今年注目のベラトールバンタム級GPの開幕が近づきました。
すこし前に出場選手をGP制覇の期待度とともにご紹介しましたが、
こちら→ https://note.com/mizugakimma/n/n14455fdd993d
セルジオ・ペティスとジェームス・ギャラガーの欠場を受けて補欠戦が実施されることになりました。特に王者であるペティスの欠場はファンにとっては残念ではありますが新たにチャンスを得た選手の中にも非常に楽しみな選手もいますので、
今回は新たに出場の決まった4名の選手を前回のような形で紹介していきたいと思います。お付き合いください。

レンリケ・バルゾラ ☆☆☆

 前回ベラトールデビュー戦でいきなり元王者のコールドウェルからTKO勝ちを
納めるという戦慄のベラトール初戦飾ったのがこのバルゾラです。UFCでは6勝3負1分と大きく勝ち越しています。UFCでの最後の試合も勝っておりいい流れでのベラトール参戦となました。レスリングベースで運動量が多くスクランブルが強い選手です。ベラトール初戦のコールドウェルとの試合も純粋なレスリング力では上回るコールドウェルをスクランブル勝負に持ち込み削ってゆき、疲れたコールドウェルをサイドバックからのパウンドで仕留めました。当初はこのGPに彼の名前はありませんでしたが、王者ペティスの欠場を受け補欠戦としてジョシュ・ヒルとの対戦が決まりました。が、このヒルも欠場となりニキータ・ミカイロフとの対戦が4/22のベラトール278で行われます。実はFight&lifeでこのGPに関しての取材を受けたときに、まだ彼の出場は決まっていませんでしたが、厳しいトーナメントなので欠場が出て補欠から優勝ということを想定して大穴という位置付けではありますが優勝候補の一人として名前をあげました。それくらい楽しみにしている選手です
が、この時点での補欠戦ということで他の選手より1試合多く戦わなければいけないことを考慮して星は3つとしました。

ニキータ・ミハイロフ ☆☆

 チームヒョードルの選手でバックボーンとして散打がある選手です。
蹴りのスピードが速く回転蹴りなども得意としています。ベラトールの初戦では
ややパンチが荒いなという印象があったのですが、2戦目のシャット戦では
スイッチを駆使いしてシャープなパンチを打っていました。TD能力も高くタックルよ四つ組どちらかも取れる印象です。ベラトール初戦ではTDしても立たれてしまうことが多かったのですが、シャットとの試合では安定したトップキープを見せていました。ただ、その分パウンドや肘の手数が少なく感じたので発展途上という印象です。23歳と若くポテンシャルを持った選手で、試合ごとに成長をしている
印象もあり、数年後にはタイトルを争う可能性のある選手ですが、現在のMMAの完成度という意味で今回は☆2つにしました。ただこのGPを通じて大化けする可能性を秘めた選手だと思います。


ジョーネル・ルーゴ ☆

まだビックネームとの試合はないですが、無敗の選手です。
トータルで戦う印象のある選手で、爆発力はありませんが、
スイッチをしながらパンチ、蹴り、タックル、四つ組と色々散らしながら攻めていくスタイルです。印象的な攻撃はリーチを生かしたジャブ、左右どしらの構えでもジャブを有効に使いサウスポーの時の左の蹴りもインパクトがあります。
ただこの選手の1番のポイントを上げるとすれば目の良さからくるディフェンス力でしょうか。ステップ、スイッチと合わせて相手の攻撃を交わし色々な手で散らしながら戦います。ただこのスタイルが、このGP出場選手にやり切れるかというと
疑問も残りますので、優勝期待度の☆は1つとしました。

ダニー・サバテーリョ ☆☆

 ATT所属のレスリングベースの選手です。タイタンFCというアメリカのローカル団体のバンタム級のチャンピオンで2020年にはUFCの登竜門コンテンダーシリーズにも出場し勝利しています。レスリングを全面に出して戦い、徹底したテイクダウン狙いをする印象です。消耗しそうなスタイルですがタイタンFCのタイトルマッチでは5Rを完全にドミネートして勝利するなど、長くなってもやり切るスタミナも持ち合わせています。ただ気になるのはテイクダウンが取れなくなった時です。唯一の負けである試合は後半にテイクダウンが取れなくなり、失速からのKO負けとなりました。この敗戦は2019年の試合です。今回のGPの出場選手をテイクダウンのみの戦術で勝利し続けるのは厳しいと思います。テイクダウンに苦戦する展開になった場合の展開を用意できているかどうかが気になるところです。
MMAの完成度としてはまだGPを制するという意味では厳しいと思いますが1つ強力な勝ちパターンを持っているということで星は2つにしました。

まとめ

 いよいよベラトールバンタム級GPが開幕します。
世界的に見てもこのGPは今年大きく注目されることになります。
このGPを是非日本のMMAファンの皆様に楽しんでいただき本場北米MMAを感じて頂ければと思います。
 そして、このGPを日本人、堀口恭司が制することを期待していますし
その力は十分にあると思います。堀口選手に夢を見せてもらいましょう!!

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