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人生初、真冬の成人式を見に行く
「暴力かパワハラか」公立高校の校歌指導の件で一部がにぎやかな今日この頃、二十歳で行われた成人式の記事を書いてます。
30年程前、長野県の中部(一部地域)では真夏の成人式でした。
なぜ?
おそらく町だったからです。特産の農産物と観光でほそほぞと生きているような町。晴れ着も洋服ならともかく振袖は負担が重い。
おまけに冬は雪が降る。その中に晴れ着で外出? 汚れた後のお手入れはどうすんだ?
というわけで、わたしが成人した頃は成人式が夏の8月の15日。お盆の最中で出席者は洋装だったらしいです。
記憶にある案内状によれば、「中学校のクラス単位で写真を撮る」とか書いてありました。中学校時代には鬱屈がそれなりにありまして、家でごろごろしてました。なのに、着物が好きになって、県外転出して、子供が生まれて、この子が着物がやや好きで、
子「成人式※に着物で参加する」
一方、参加しなかったわたしに成人式用の服はない。和装どころが洋装もない。妹は参加したけど洋装だった。
振袖は、母が友人の結婚式で着たからあるという。
母「好きでも何でもない。ある日突然(祖母が)買ってきた。」
わたし「ちょっと見せて」
出してもらう。
明るい緑で、金駒の刺繍で菊が施され、絞りが模様で表現されている、当時の振袖によくある柄。遠目から目立つ。(すでに手元にない。)
子&夫「いや、これはちょっと」
一、二年ほどレンタル店をあちこち見ても
子「うーん? (違うなあ)」
と反応が鈍い。ついに姑宅へ行きました。
わたし「お義母さんの着物を見せてください!」
姑「わたしのは振袖じゃないけど」
子「袴だから」
わたし(過保護なので通訳する)
「(本人は)振袖じゃなくても、訪問着でもいいんだそうです。」
姑「若い人には地味じゃないかしら。。。」
子「これがいい(にこっ)」
で、姑の着物を借り、無事着るものの準備はできました。ありがとうございます。お義母さん。
TPOのうちの<目的>、<式>なのか<パーティ>なのかによって髪型や化粧が変わります。ここをチェックせねば。
とは言っても、首都圏育ちの夫も成人式は不参加。双方育った土地とは別の場所なので勝手が分かりません。
「この辺の成人式とはどんなものか」
人生初、成人式に見に行くことにしました。
2025年、3連休でした。成人の日に行う自治体と連休中日に行う自治体がありました。地方とそうでない場所の差はここにもあります。
わたし「まさか、事前調査で、成人式にいくことになろうとはねえー」
夫&子「いってらっしゃい」
しかし、中学時代の鬱屈が噴出し家でごろごろしていまい、遅刻。式が終わった後の新成人をみることにしました。
ほほう、男性はスーツ。女子はほぼ振袖、まれにスーツ。野外で写真を撮ってたりおしゃべりしています。
「近くで見る服と遠くから見る服の映え方の違い」がよく分かりました。
遠くから見て芝生に
「!」
と個人が引き立つのは単色。花にたとえると、ユリが一輪という感じ。
多色や地を埋め尽くすような模様は同じ色調の友人と同化して、数人で一塊の<華やかな集団>。グループによって、色の違う数本の薔薇の花束(他の花も草もない)か、いろんな色をつけたかすみ草だけの花束か、という感じ。
2025年1月は多色の振袖が多かったです。白のもふもふ襟巻も半々くらい。
新成人の皆さん、おめでとうございます。晴れの日も曇りの日も、楽しみを見つけて過ごしてください。
おまけ
出身地ではその後、バブルが訪れ、<着物>の選択肢が当たり前になり、町から市になり、レンタル振袖が登場、今は冬の成人式になったと聞きました。
※成人式
18才が成人に変更されたので、<二十歳の会>とか何とかが正式名称です。
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