ヒスイを洗濯機でガラガラ~
2024年、埼玉県の夏が終わったある日のことです。19才は母校の文化祭へ、更年期のわたしはちょっとおしゃれをして翡翠のブローチをつけて友人とランチへ。高2は修学旅行の荷物を作り、夫は自分の冬服のお手入れ。
帰宅したら、高2が床に倒れていました。
「どうしたの? 」
高2「わしには洗面用具が分からない」
「?」
高2の修学旅行は三泊四日。ホテルだけでなく、個人のお宅にとまる<民泊>があり、自分の分のシャンプーやらリンスを持参がおすすめだそう。
修学旅行に必要ななんらやらかんやらは過保護の私が買いに行き、洗面用具は毎日出入りする洗面所にまとめてあります。あとは本人が詰めるだけになっていました。
「洗面用具って、シャンプーとリンスとか? たらい(洗面用のおけ)はもっていかなくていいんだよ?」
高2「それくらいわかってる。銭湯じゃないし」
「?」
夫「帰ってきた19才に<まだなにもしてないの?>と言われて詰めてたよ」
「19才が帰ってきたの何時?」
夫「2時半くらい」
かれこれ3時間くらい過ぎてます。そんなに時間がかかるものでしたっけ?
よく聞くと
高2「(わたしがひとりで買った)洗面用具が家の中のどこにあるのか分からない。あるのか、ないのか? まさか買うのか? 自分で買いに行くのか? これから? どこへ行く? スーパー? コンビニ? ドラックストア? 何を買ったらいいのか? おおう、今日中に詰めたいのに、、、」
とぐったりしていたよう。おいおい。花の高校生。
「ここに何日も前からあるじゃん」
と渡すと
19才「なんも見てなかった」
一件落着。
翌日、洗濯漕でからまる白いシャツに緑の色がありました。
「げっ? シャツにつけたままだったのか」
翡翠はブローチごと妙にきれいになっていました。生き続けて50年、更年期は忘れっぽい。
若かりし頃お世話になった宝石店では、超音波洗浄機に食器用洗剤をいれてクリーニングしていましたが、洗濯機でも可能だったんですね。でも翡翠って水で洗えたんだっけ? ともかく割れなくてよかった。
おまけ
高2は無事に修学旅行から帰宅しました。