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24/5/26 今更仕事探しのわけ

昨秋からの精神的不調を抜け出したことに、子どものことが80%くらい解決したことが大きいと以前書きましたが。

残りの20%は自分の問題で。
今日はそのことを記録しておきたいと思います。

今は平日週4日パートで事務仕事をしており、他の日や空いた時間で落語会の主催の仕事をしています。少し前まで、落語会の主催の仕事で食べていきたいと考えていました。だから、平日の仕事はパートにして、自由に動ける時間を多めに確保していました。

でも、落語会で食べていくってそう簡単なことでもなく。

まず、そもそも落語会はチケット代金が安い。5000円超えたらお客さんは来ません。うちが落語会を開催しているホールが300席とわりとコンパクトサイズのホールなもんで、ほぼ満席にしないと利益が出ないんですね。ま、これは元々わかっていたことなのですが、コロナの影響と、ここ最近の不景気で、利益を上げる難易度が増した感があります。じゃあ大きめのホールでどかんとやるのも手かと、一時期場所探しもしましたが、どこも既に落語会を開催している興行主がいて、今更うちが参入する意味がないなと思いました。歓迎されないところで無理にやってもね。そういうことがしたいわけじゃないしなあと。大きなホールでも、さっと満席にしてくれる演者さんだけを呼ぶ会にしたくないという思いもありまして。今は、半分諦め、半分理念に舵を切ったからいいのだという、爽快な心持ちといったところです。

東京都心から少々外れた地域で(うちは東京都町田市で開催しています)300席を満席にできる演者さんはそう多くありません。そういう方はどこにでも引っ張りだこで、いろんな会に出演しています。何もうちで呼ばなくてもいいのでは・・・みたいな気がしてしまうのも事実で、だけど、呼びたい方だから。うちが大事に考えている二人会に必要な方だから、お声がけしています。私がこの人はぜひ呼びたい!と思う演者さんが全てそういう、いわゆる売れっ子ではありません。ここで言う売れっ子の基準に関してはまた今度書くとして、でもそういう方も呼んで、良いものは良いと伝えられる会にしたい。利益追求型ではないNPO法人を選んだ理由のひとつが、ここにあります。

書きながら気が付きましたけど、ちょっと長くなるかもです・・・。計画性のなさが出ていますが、ここから先、無理に読まなくて良いですからね。

うちは2020年に法人化したんですが、もちろんその際に、株式会社や一般社団法人なども検討しました。その時は夫が亡くなって3年ほど経った頃で、まだ夫の影響が色濃く残る会でした。(今も影響大かもしれませんが)夫が死んですぐに営利法人にすることへ、私の心理的抵抗が大きかったこと(夫の残したもので儲けようとしていると思われるんじゃないか、そうなると出演してくれなくなる師匠もでてくるのではないかという恐れ)と、お金の面でも理念の面でも、自分を律することができるようにしておきたいという思いがありました。万が一儲かるとなった時に、私腹を肥やすことに舵を切る可能性を否定できない。だって自分が一番信用ならない存在だから・・・。

そんなことを思う中で、非営利法人に求められる「透明性」という部分は、自分を律する道具として機能するのではないかと考えました。NPO法人は、事業内容全てが公開されます。(うちの法人も調べればすぐに出てきますので、興味のある方はお調べになってみてください。ヒントは内閣府)罷り間違って、ちょっと悪いことして儲けようと思ったり、欲に走りたくなることにブレーキがかけられると思い、それは確かにその通りで、ごまかしが一切効きませんので、そういう意味ではNPO法人にして正解だったと言えます。が、実際の運営では「融通が効かない」と感じるところもあり、文化事業系の法人がNPO法人として活動するのは、お勧めできないなあというのが、法人化して4年経過した今の正直な気持ちです。

わざわざ選んだ、自分を律する道。先に書いた「さっと完売する演者だけ呼ぶ会にはしたくない」というところがうちの理念に繋がるのですが、夫はこの会を「鶴川の寄席にしたい」と考えていました。二人会という「最小単位の寄席」という形式に、さまざまな演者さんをお呼びして、二人会独自の化学反応を楽しんでいただく。そして結果的に化学反応だらけの寄席に足を運んでいただく人を増やし、落語および寄席演芸界の活性化を目指していました。大きく出たなって今は思うけど、やるからには夢は大きく果てしなく。夫が生きている頃には、時間はかかってもいつか叶うと信じていました。

しかし、現実は。
夫は死んでしまい、せっかく法人化したのにコロナも来て、今のやり方の300席では儲けは出ない。じゃあ止めるか?やり方を変えるか?と聞かれたら、違う。すでにライフワークになっている落語会は、私自身のためにも続けたかった。その上で理念は曲げたくないわけで、さてどうするか。

そこで私は、落語会の運営で食べていけるようになるしかない。私も関わる人たちも潤うし、後に続く人の参考にも、希望にもなる!なんて思ってしまって、どうにか利益を出そうと躍起になりました。これで食べていくのだからと、仕事も変えずパートのまま。当たり前ですが状況は好転せず、生活に困るレベルの収入しか得ることができないまま、時間だけが過ぎていきました。ちょうどその頃、子どもたちも不安定で、フルタイムで働きに出るのも難しかったので、より落語会で食べていくのが最善の道だという思うを強くしました。「良いことをやっているのだから」と自分の中で美化して、周りの人や応援してくれる人たちに、自分の思いを押し付けるようなこともしたと思います。出来もしないことに意気込んで、なぜかそうあらねばと思い込んでしまった。今にして思えば、どうしてそんな風に自分を追い込んだのか、わかりません。

で、今ですが、落語会で食べていけなくても、別で収入を得た方が早いし、精神衛生上良いなってなりました。もちろん会が回せる程度の収益は上げねばなりませんが、私は別の仕事を持ち、そっちで食べていければ、それが良いんじゃないかと。そう思ったら気持ちが楽になりましたね。ぱあっと解放された気分。

そうとなれば、早いこと生活できる収入を得る仕事を探さねば!ということで、ただいま52歳にして、パートを抜け出そうと就活中です。せめて40代の頃にこの境地にたどり着いていればと思わなくもないですが、ちょうど子どもたちも大変な時期だったし、バリバリ働けたかどうかわからない。今である意味があるのだろうと思って、粛々と仕事探ししています。

長くなった。もう寝たいので、今日はこの辺にしたい。落語会をやるのは本当に楽しいし、生き甲斐です。理念は崩さずに続けられたら良いな〜と思っていますので、私に仕事を紹介してくれる人がいたら、ありがたいです。事務関係は一通りできるつもりです。今のパートの職場に鍛えられました。経理は未経験ですが、会社経営しているから、少しは理解しています。力仕事は、30歳の頃に関節リウマチを発症したので得意ではありませんが、病状は落ち着いている(寛解している)ので多少はできます。なんか求職感強めのエンディングですが、これが今一番解決させなきゃならないことだからしょうがない。ポンコツですが、何かお役に立つことがあれば。よろしくお願いします。

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