あれから2年
息子が、心肺停止で救急搬送された日から、2年が経ちました。WPW症候群と言う心臓の病気が原因の、突然の心肺停止でした。脳低温療法の後、アプレーション治療をして頂き、医師からはWPW症候群は根治したと言われています。その後は、年一回の定期検査の他は、通院はしていません。
もう、WPW症候群の心配はないのですが、あれから体力が低下して、疲れやすく、もともと食が細く、立ちくらみをする事も多々あり、何となくひ弱な所が、いつも気になります。
そんな息子は、今日、大学受験の為の試験を受けに、朝から出かけました。電車を乗り継いで、知らない土地へ向かっています。
たまに電車の中で体調が悪くなり座りこむ事があるので、心配で「一緒に行こうか?」と言うと、「いいよ、一人で行ける」と即答されました。
息子が倒れてからは「もう学校なんて行かなくてもいいよ。ずっと家にいて」と思っていますが、息子の気持ちは、知らない世界に向いています。
今私は、これを入力しながら、成績や合否よりも、無事に帰宅する事ばかりを願っています。
WPW症候群は、先天的な心臓の疾患で、自覚症状がない人が多いそうです。息子も、自覚症状がありませんでした。
学校で行われる心電図検査では、自治体によって判断基準が違い、私が住んでいる所では、WPW症候群は病気とみなしていないのか、罹患していると言うお知らせをもらえませんでした。他の市に住んでいたら、小学一年生の時の心電図検査で、罹患していると言うお知らせをもらえたかも知れません。では、他の心臓の病気はどうでしょうか? 判断基準外の病気は、お知らせがないかも知れません。
でも、自分の子供が、少しでも健康に害があったら、病気の疑いがあったら、知りたいと思いませんか?
学校で行われる心電図検査の結果を、見た事がありますか?
私達家族の経験が、誰かの役に立つ事を願って、この文章を書きました。16才 WPW症候群で心肺停止(みずえ) - カクヨム (kakuyomu.jp)