見出し画像

救命講習に行ってきました…1/2

上の傷病者人形:青木さん50代男性・たくや君5才・はなちゃん

<一日目>
 今まで、何度かAED講習を受けた事があったが、今回は、消防局主催の救命講習を受講した。
 受付で、受講料を支払い、テキストを受け取る。会場には、机はなく、デモが出来るスペースの周りに、イスが並べてあり、好きな所に着席した。参加者は、39名。老若男女。私の隣は、女子高生だった。一人で参加していたので、就職や進学するに当たって必要で参加したのかな?と思っていたら、「将来、何かの為になるかな?と思って参加しました」と言っていた。ステキ。こんな若者もいるんだな、と感心した。
 講師のMさんは、長年救急隊に所属されていたベテランさん。救急の電話の取り次ぎもしていたらしい。自身も、脳卒中か何かで救急搬送された事があり、「一回死んでいる」と言っていた。臨死体験もした様だ。そんな、さまざまな経験をつんだMさんの講話は、体験談もあり、とても興味深く、解りやすかった。
 消防局主催の、3時間の講習なので、本格的だった。スタッフは消防局の方々で、全体的に体育会系の緊張した雰囲気だったが、威圧的でなく、皆さん親切丁寧で、質問もしやすかった。

 一日目の今日は、傷病者が成人の場合。
 前半は、テキストやレクチャーを見ながらの講話。後半は、人形とAEDを使った実習だった。
 
 今回の講習で、心電図の波形を使った説明があり、謎だった事が解けた。それは、以前、息子がAEDのお世話になった事があり(詳細は、下記をご参照下さい)、
16才 WPW症候群で心肺停止(みずえ) - カクヨム (kakuyomu.jp) 

その時に、『AEDでの電気ショックを2回行ない、その後、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を続け、救急隊の方が到着してからも、胸骨圧迫を行った』と報告を受けた。「何故、電気ショックの後も、胸骨圧迫を続けたんだろう」と疑問に思った。今回の心電図を使った説明で、その謎が解けたのだ。
 AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし、血液を流すポンプ機能を失った状態になった心臓に対して、電気ショックを与えるもの。電気ショックを与えられた後は、細動(けいれん)が除かれた状態になる(ならない場合もあるが)。これで、心臓が元通りになったとは限らない。なので、その後も、胸骨圧迫を続けながら、AEDの次の指示を待ったり、呼吸が確認されるまで胸骨圧迫をする必要があるのだ。(映画やドラマだと、電気ショックの後、意識が戻るシーンがあるけれど、実際は、必ずしもそうなるとは限らない)
 その説明を聞き、「そうなのか~。それで、どこの講習会に行っても、電気ショックの後も、胸骨圧迫をする様に指示されていたんだなあ~」と、やっと理解出来た。(これって、皆さん、知ってました?)

その他、下記の様な内容を勉強した。
・倒れた人の意識確認の時は、両肩を叩く。片側にマヒがある場合もあるから。その時、全身の様子を観察する。手足が動くか? 意識はあるか?
・呼吸を確認する時は、胸よりも、腹の動きをみると良い。
・死期呼吸の場合は、躊躇わずに胸骨圧迫をする。
・胸骨圧迫の時は、倒れた人の身体に自分の足を密着させ、肱は曲げず、真上から押す。
・他のAED講習に参加した時「人工呼吸の仕方が解らない時は、胸骨圧迫だけで良い。その方が成功率が良い場合もある」と言っていたが、今回は「できればやって下さい」と言われ、その実習もあった。けれど、ちゃんと出来る様に行うのは、難しいと感じた。
・人工呼吸をする場合、胸骨圧迫30回+人工呼吸2回、を繰り返す。
・人工呼吸の時は、患者の鼻をつまみながら、息を吹き込む。「フー」じゃなくて「ハー」が良い。吹き込みすぎるのも良くないので。
・体重×8%が、その人の大体の血液の量。例えば50㎏だと、4リットル。
・とっさの時に「救急車を呼ぶ電話番号を思い出せない」ケースがある。
・倒れた人が女性だった場合、躊躇してしまうケースがあるが、ファーストエイドで、倒れた方の社会復帰率が違ってくる。躊躇わずに、対応して欲しい。

 講習時間は3時間。「長いなあ~、睡魔に襲われそうだなあ~」と思っていたが、あっと言う間の3時間で、一瞬も眠くならなかった。修了証明カードと、人工呼吸用携帯マスクを頂いた。
 次回は、乳児・子供の場合だ。
救命講習に行ってきました…2/2|みずえ (note.com)