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明るく優しいフィリピン人の人生観を知り、自分をみつめなおす #マニラ生活記vo.2🇵🇭

フィリピン人の優しさ(?)を感じた電車での出来事をご紹介するだけのつもりが、気づいたら人生観の話になっていました。

こんにちは。フィリピンで日本語教師をしているマツノです!
さて、まずは電車の話から始めますね。

みなさんは、電車に乗った時にはどうしますか…?

というのも、唐突な質問ですね(笑)
席に”座るか座らないか”ということです。

いつも私は、席が空いてたら座り、空いてなかったら諦める。
(正直、みなさんと同じかと思いますが)

フィリピンでは、、空いてたら座り、空いてなくても座る!!!!???

これは本当です。
厳密にいうと、「空いてなくても譲ってくれる」もしくは「1cmでも隙間があるようなら、お尻を捩じ込む」です。

1つめの「空いてなくても譲ってくれる」は、私自身、フィリピンで初めて電車に乗ったときに体験しました。

右も左もわからなかったフィリピン生活1週間目の日曜日。
ローカルマーケットに行こうと思いMRT(マニラの縦に伸びる路線)の電車に乗りました。
(電車に乗るとき、銃を持っていないか持ち物検査をされます。今では慣れましたが、当時は驚きました…)

電車の中は、日曜日の昼だったので比較的空いていました。(大体のフィリピン人は教会に行っているので、日曜日の朝は空いています)

ただ、席は埋まっていたので、普通に立っていると………
色んなところから、猛烈な視線を感じました……。

最初は、外国人だから見られてるのかな……?と思っていました。
(日本人が書いたフィリピンの交通機関情報では、電車内でのスリに気をつけるように書いてあったので、それなりに警戒していました)

※ちなみに電車賃は1回20ペソ(=50円くらい)安いね!

すると、後ろからトントンっと肩を叩かれ、
振り向くと、男の人が席を立ち遠くに行ってしまいました。
何のことか分からずボーっとしていると、周りにいた人は、席に座れるよというジェスチャーをしてくれました。

あ、、!席を譲ってくれたのかー!

カルチャーショック!!!!

これが、レディーファースト!!!(イギリスに住んでいたけど、この類は初めてでした)
何にも重い荷物も持っていない20代の私に席を譲ってくれる男の子たち!
さっき視線を感じたのは、誰が先に席を譲るかという駆け引きをしていたからだったのね!

今でも頻繁に電車に乗りますが、席を譲ってくれることが多く毎回びっくりします。

例えば、カップルAが隣同士で座っていても、カップルBが乗ってくると、カップルAの男の子はカップルBの女の子に席を譲るなんて光景もよく目にします。

また、東京の地下鉄並みに混んでいる時でも、男の人たちは率先して、女の子にスペースを空けたりしてくれます。
(もちろん、そんなの関係なしにタックルしてくる人もいますがね…全世界共通…)


2つめの「1cmでも隙間があるようなら、お尻を捩じ込む」ですが、これは文字通りそのままです。

電車が混んでいようが混んでいまいが、よく目にする光景で、その度に毎回「よう入ったな〜wwww」と笑ってしまいます(笑)

ほんとに、どうしてその隙間に入れると思ったのか、そして本当に入っていくから、アッパレ!です。

5人掛けシートに無理やり、6人目、7人目と座っていきます。
もちろん、元から座っていた人は、潰れることになりますが…

最初は正直、初めて見る光景に驚き「がめついな〜」と思っていましたが、
座ってる人が、ほぼない隙間を出来るだけ広げてあげているのに気がついた時、「まぁ、立つのはしんどいし、多い人数座れた方がいいってことだよね。これも、フィリピン人の優しさなのね(?)」という受け取り方に変わっていました。

こんな電車の光景からも、みんな助け合って生きているなんだな〜と感じます。

あとは、パーソナルスペースをあまり気にしないというのも1つの要因だと思いますが。

適度な距離感を大切にしたい人が多い日本人なら、嫌がるでしょうね。と言っておきながら、椅子は詰めて座りたくないのに、何で満員電車は乗れるのか不思議です。

正直、フィリピンでの生活は一部の富裕層を除いては厳しいものです。
経済的に自立は難しく、家族で助け合い生きています。

Breadwinner(ブレッドウィナー)という言葉があります。
日本語でいう「大黒柱」という意味ですが、必ずしもお父さんやお母さんではありません。
私の20代の同僚は、親のため兄妹の学費を払うために働いています。
若い世代の方が、ブレッドウィナーとして一家の大半のお金を稼いでいるということも珍しくないんです。

家族のために働くことももちろん素晴らしいことです。
ただ、そのために将来のための貯金ができない、自分への投資ができないなど、、自分のことは後回しになってしまっているような気がします。

そんな同僚たちは、私にも優しいです。
給料日にはいきなりシュウマイを奢ってくれたり…もらっていいの?私も給料日だよ〜!と思っています。
もちろんシュウマイだけじゃないですよ。
特別なことがなくても、treat(奢る)してくれるので本当にびっくりします。
それは、先輩後輩だからとかでもないです。

まだ、確かなことはわかりませんが、
私が感じるのは、キリスト教の教えが根強く
持っている人が分け与えるという精神なんだと思います。

※ちなみにフィリピンの給料日は1ヶ月に2回(15日と30日)。
私の場合は、日本人枠なので月に1回です。

私も、もらってばかりではなく、返してあげれる人になりたいです。

ゆくゆくは返すだけではなく、先に与えられるように、精進していきたいです。
もちろん自分の負担にならない範囲で。

また、フィリピンにきてから、
「海外で生活してるなんて、自立していてすごいね。」
「日本人は自立している人が多いんでしょ。いいねー。」
と言われることが多いです。

これらを言われるたびに、私は自分で立っているのではなく、親に自立させてもらっているんだと思わざるを得ないです。
というか、正直今も助けてもらってばかりです。
自分の環境に感謝しています。

電車の席取り合戦から、こんなことを考えてしまいました。
今日はこの辺で終わりましょう!

何か海外生活で聞きたいこと、興味があることがあれば教えてください!
ネタづくりが下手なので😅

それではまたー!
今度はヨーロッパ旅行の失敗談を書きたいな!

写真はこの間社員旅行で行ってきた LA UNIONです。
夕日と泳げないけど海を楽しむ同僚たちです。
フィリピン人は泳げない人が多いらしい。
(私調べ同僚談)
日本人は魚のようだと言われました。

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