ついていくということ
大好きな作品が新しいアップデートで様々な議論を呼んだ。
私個人としては、最新のアップデートについて取り下げを要求するほどではないが、事前にフォーラムやアンケートを利用するなど、コミュニティとのコミュニケーションをもう少し図れなかったのか、という点に尽きる。
実際の議論の末に、ストリーマーモードの追加などの意見が出た。これはシステム的に難しいとは思われるが、今回の議論の中では比較的建設的な意見ではあったと感じた。
もちろん、今回の決定には会社なりの「今後の達成目標」があり、その上で決断をしたというのは伺える。
しかし、達成目標はその時点でファンベースには明確にされなかった。ゆえに憶測で物事の審議が進んでしまった。また、内部だけではなく、事情を殆ど知らない外部にまで広がってしまった。表面的な修正内容を見て批判するなど、スカルガールズをきちんと今まで遊んでいたかどうかも分からない人達も多く見られた。
特にクラウドファンディングで決定した内容に修正や削除を加えてしまうのは、消費者からの観点からみて「反消費者的だ」と批判をされている。
私としては今回の変更は特にあらゆる年齢層や属しているコミュニティから見て意見が大きく分かれる「正しさ」についての変更であり、ここまで大きな反響へ至るのは仕方がなかったと考えている。誰でも話そうと思えば話せる広義的なテーマであり、なおかつ「正しいか」「正しくないか」はその人の解釈次第だからだ。ゆえに意見が一致しなければお互いに言論で叩きあう状況が出来上がってしまう。これは恐ろしいことだ。
世の中には誰として同じ人はいない。人によって意見が違うのは当たり前だ。10年前の芸術をそのままとっておきたいという気持ちも分かるし、現状の社会で生きていくにはこのゲームはあらゆる面で難しいのも分かる。企業的な売り上げの問題だってある。
だからこそ、もっと事前に話し合えたらよかったと思う。もしくは、「こういうことを行いたいから、このくらいの修正が必要だった」など、企業的なビジョンを明確にしてほしかった。
何も分からない状態で「ついていく」のは難しい。今回の件で彼らに言えることはただひとつ「支えてくれる人たちはたくさんいるんだから、周りの意見も吸い上げてほしい、もっと一緒に話がしたかった」ということだけだ。
これからの彼らがどう考えているのかは、未だに分からない。
それが一番今回の件で悲しいと感じることだ。
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