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【Tableau DATA Saber】Viz登竜門への投稿作品のおもい
製造業でデータドリブンを目指すみずっちです。
本日はViz登竜門へ投稿した作品について、Viz作成の背景やおもい、3名の師匠からいただいたアドバイスなど綴りたい思います。
日本経済の樹_上場企業財務諸表2010-2023 | Tableau Public
Viz登竜門について
DATA Saberになるべく力をつけてきたら、実際にVizをつくってみせよ!
というその名の通りのVizコンテスト。
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(個人的に)某名作ハ〇ター×ハ〇ターの試しの門を彷彿とさせるイベント。私はTableauは社内で使用するのみだったため、PublicにViz投稿はしたことがなかったのですが、投稿前に師匠3名(Shinsuke師匠・てっしん師匠・Chasoso師匠)からアドバイスがいただけるVizフィードバック会という贅沢なフォローをいただけるということで、チャレンジしてみようと思い、あまり考えず踏み出してみました。
Vizテーマ設定といきなりの焦り
会社で業務目的で使うものではなく、オープンデータになるので、そもそも何のために、何を作るかも自由。まっさらなキャンパスに何を描き、人に見てもらって何を共有・共感してもらいたいか。すべてが自由。
まずはオープンデータということでeSTATを見てみたり、いろんな方の投稿を見たりするのですが、そもそもテーマが思いつかないし、ピンと来ないのです。Vizフィードバック会の参加申し込みして師匠との日程調整までしていただいたのに、何もないのでは、、、とかなり焦りました。
しかし、毎日のBridge 3rd同期の方々やTableauユーザーの皆様のXの投稿を眺めているとやっぱりその人その人の個性がにじみ出ているなあと思い、結局自由にやるなら自分のこれまで経験・興味・関心のベースで人に伝えたいことをVizにするのがいいなと開き直るように、Vizテーマを考えるようになりました。
Vizで伝えたいこと・コンセプト設定
私は会社で工場経理や企画業務やってきて、もともと経理屋なのだから「上場企業業績つかって、会社じゃ作れない、なんか元気になるVizを作ってみよう」というコンセプトにしました。
毎日、家庭に仕事、、頑張っているんだけど、その頑張りってふわっとしてて日常の中ではなかなか見えないなって思っているんです。朝から会社に行き、夜遅く帰る生活だったり、仕事の納期やタスクをこなす毎日。つらいと思うことも多くて、怒られた・意見が合わないとか、言い過ぎて人間関係が悪くなったかもとか、腹が立つこともあったり、あんな言い方無いよ!とかモチベーションが下がることとか、悪い方に考えてしまうこともあったり。。。
世のため人のため、時間という有限なものを費やして生み出したもの・誰かのためになっているよっていうものを何とかして測れないかな?って思ったんです。
これを測定して、間接的に自分たちの頑張りで、世の中のために・誰かのためになっていることがVizにできれば、元気が出るのでは?
元気になるVizというものの言語化
漠然と入社10年以上の私(たち?)にとってよく耳にするのが「失われた20年」とか「失われた30年」とかです。バブル崩壊から1990年代から2020年ごろまで株価が戻らず、GDP成長を伸び悩み、さも悪くなっているような言い方で経済誌やニュースで報道されている気がしていました。
世の中って悲観的な見方や間違った見方で思い込むことがあるというのは、名著FACTFULNESSにもある通り、私は世の中は良くなってると考えていました。仕事の働き方だって、周り環境だって。モノやサービスの進化なんて顕著です。デバイスやクルマ、通信、AI、サーバーなどをはじめ、目に見えてバブル当時と比較にならないほど進化をしている。人と人とのコミュニティだって身近な人だけで場所と組織に制限されていたつながりが、興味・関心で場所を問わず広さを持つようになりました。
そんな思いで全上場企業の業績で10年くらいの推移を見れば成長を実感でき世の中良くなってるよ!ほらっ!って言えるかなと考えました。
会計数字を”樹”にした理由
最初はKPI型のダッシュボードを作成しました。よくあるKPIテキストと売上と営業利益が推移で伸びてますって言うだけのもの。業界ごとに分けてこの業界がけん引してますとか、株式投資の情報誌みたいになりました。
味気ない。これ見て誰の元気が出るのか。
そもそも会計数字のイメージって「元気」とは程遠いイメージで、冷徹でお堅いものだと感じています。企業業績とか聞いて、「いやー元気になる会計ですね!」なんてイメージを持つ人はおそらく皆無かと思ったのです。
、、、もう会計データだけど、会計を使わない会計のVizとかにして
元気になる=成長するものに例えて、Vizにしてみたらいいのかなと完全に思いつきで、家のクリスマスツリーを見ながら、樹が成長するような動きがあるグラフにしてみたのです。
これなら成長を実感できるかもと試しに作ったのがこちらでした。
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横軸が売上高累計、縦軸が営業利益累計、丸がROAという効率性の指標で作った枝葉グラフです。
4,000社近いデータなので、要するに「4,000本の枝と葉」です。
13年でこんな感じでニョキニョキと伸びる。
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みんなの頑張りがしっかり枝葉になって、実感がわく。
特にポイントなのが、細かく見ると、”枝が折れている”会社がまた元に戻っていく動きがある点でした。
例えば鉄道会社さんの枝が折れているんです。皆さんも大変だったあのコロナ禍です。縦軸が年度の営業利益なので赤字になると”ぽきっ”と下に向けて折れてしまうんです。
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コロナが終息していき、また元に戻ろうとしているんですよ。
鉄道会社さんをはじめ飲食業、観光業、航空会社さんなど大打撃だったあの頃、きっと社内でのいろんな施策や大規模な異動、契約変更やボーナス・給与のカットなどあったと思うんです。辛い中でも頑張ってあの期間を耐えてきたのかなと思ったら、折れても太陽に向かって伸びようとする皆さんの頑張りが何となく垣間見えるんです。
そして次に枝葉ができたので”幹”のグラフも作りました。
こちらは売上TOP50社を上下逆にし、営業利益率で色付けしております。
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こちらは累計ではなく年ごとの売上なのですが、2010年と2023年の比べると明らかに幹が太く濃くなっているんです。
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これで成長してるって言える!頑張ってるんだぞ!って言えるぞ!と思い、
こちらで師匠に見ていただいたのです。
Vizフィードバック
Shinsuke師匠・てっしん師匠・Chasoso師匠にいただいたアドバイスが主に以下でした。
①枝葉グラフは説明がないとわかりにくい。
→これではただ樹が伸びてるだけに見えてしまい、意図が伝わりにくい。
→注釈や判例、タイトルなどを追加・工夫する。
②枝葉と幹の年度の動きがバラバラになっていて操作性が良くない
→パラメータとページ機能でバラバラで作成してしまった。
操作の観点でページ機能に統一する。
③幹とランク・銘柄名が遠い
→(棒グラフの中に)ゼロラインを追加してテキストと紐づけを見せる
④ツールヒントがほぼデフォルトのものがある
→きれいにする。人に見てもらう意識を強くもつ。
⑤Tableau publicにパブリッシュした後にテキストずれが発生することがある
→パブリッシュ後にチェックし、Web編集で仕上げる。
→こちらも人に見てもらう意識を強くもつ。
Vizは見られて美しくなる、、、見る人の視点は大切だと頭で理解していても、アドバイスを頂かないと気づけないことだらけで本当にまだまだだなって感じました。
はじめてのViz完成とおもい
3人の師匠たちからのアドバイスで形になったVizがこちらです。
日本経済の樹_上場企業財務諸表2010-2023 | Tableau Public
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タイトル:
国内上場企業13年分の財務諸表でつくる”日本経済の樹”
サブタイトル:
失われた30年と呼ばれた日本経済
誰かのために働く人たちで、元気に育てた大きな樹
わたしのおもいと伝えたいこと
私たちは誰かのために働いています。日々頑張っています。
そのおかげで”日本経済の樹”は元気にをよりよく立派に育っております。
誰かのため頑張ることで世の中をより良くなっています。
このVizが皆さまの心に残り、周りの頑張る人たちへの日々の感謝と
明日へのちょっとした活力になれば幸いです。
Shinsuke師匠・てっしん師匠・Chasoso師匠
初めてなのにこのように思い出に残るVizにすることができました。
Bridgeの皆様もこのような機会をくださり、ありがとうございました。
引き続き頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
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