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家電マニアがたどり着いた、安く家電を買う方法

 ここ最近の物価上昇は凄まじいものがあるが、家電も例外ではない。筆者が社会人になるときに購入した、電子レンジや冷蔵庫などの白物家電を現在の後継機種と比べると価格はかなり上がっている。例えば、2020年2月に購入したパナソニックのNE-E22A2-Wという電子レンジだが、10,800円だった。これと同機能の後継機種であるNE-FL1A-Wは現在(2024年11月)16,646円であり、約1.7倍となっている。この電子レンジはシンプルな機能で安価なことが売りだと思うので上がっているとはいえ、まだ許容できる金額ではあるが、これがより機能が多いモデルだと衝撃的な価格になるのだ。
このような状況をみて、筆者は安く家電を買うある方法にたどり着いた。それは、「元展示品」である。それもソフマップで購入するのが良い、ということ。

 この「元展示品」とは、家電量販店で展示されていたもので、厳密なカテゴライズをすると中古品になると思うが、誰か個人が一度使用したものではない。いわゆる店舗で見本になっていた品である。

家電量販店で展示されている洗濯機や冷蔵庫(筆者撮影)。

 ソフマップはビックカメラの子会社で主にパソコン製品の販売をしているが、グループのなかで唯一、中古品を扱っている。その中古品には、前述の元展示品が多く扱われている。ビックカメラやコジマなどで見本として展示されていた家電製品が数多く、販売されているのだ。
 ここまで、元展示品とソフマップについて記述したが、なぜ、これが良いのか?

1.家電量販店で購入するよりも兎にも角にも安い

 まずは価格の安さである。家電量販店やネット通販の販売価格と比べて、この元展示品は兎にも角にも安価なのだ。一例として、筆者が社会人になったときに購入した5kgの洗濯機が調子悪くなり、新しいものを検討していたときのことをあげよう。日立のBW-DV80Hという縦型の洗濯乾燥機を検討していたが、当時(2023年4月)家電量販店ではどんなに安いところを探しても13万円であった。これがソフマップの元展示品で93,000円で販売されていた。迷わずこちらを購入した。差額は約4万円弱である。

購入時のレシート。当時の家電量販店での価格は記録がなかった…。

2.大手家電量販店ならではの安心感

 筆者が調べるとこの手の元展示品を扱っているところはいくつか存在する。しかし、なぜソフマップにこだわるのか?というと、家電量販店大手のビックカメラグループだからだ。ソフマップの元展示品には、製品の傷や破損などの程度を未使用の商品のランクSから通電・起動しない商品(ジャンク品)のランクEで分けている。

ソフマップのランク分け(ソフマップHPより)。

 大手家電量販店が必ずしも安心安全とは限らないが、何かあったときの対応はそれ以外と比べて期待ができる。ソフマップ以外にも、このような元展示品を扱っているところがあるのだが、ソフマップの流通量はかなり多いので、メーカーや機種、また展示品のランクの程度など数多くの中から選択できるのが、魅力である。また、都市部には、実際に「元展示品」を展示している店舗もあり、ネットでの購入に不安があったり、実際にものを確認して、購入を検討したいという人にもおすすめできる。

元展示品のドラム式洗濯乾燥機。新品相場は当時15万円だが、一世代前の機種が半額弱に。(筆者ソフマップ店舗にて撮影)

3.誰かが使用した中古品ではなく、展示品なので衛生面や故障の心配が少ない、なのに安い

 メルカリやヤフーオークションなどで数多くのリユース品が出回っているが、どこの誰がどんな使い方をして、メンテナンスをきちんとしていたのか?と考え始めたら、きりがない。これらが気にならないという人もいるだろうし、それも否定をする気はないが、筆者は気になる方だ…。元展示品は基本的に誰かの手に渡った使用済中古品ではなく、あくまでも展示していたものだ。洗濯機はデモで水を回すことがあるそうだが、これも知らない誰かの衣類を洗濯しているわけではなく、販促用の見本なのだ。それも、数は多くないそうだ。調理家電については、すべて未使用品とのこと。来店客が展示品に触れる機会はあるだろうが、購入後に手に渡るときには十分にクリーニングをしたうえで受け取るので特段、気にする必要もないのだ。デモモードなどで通電はしていても、実際に機能をフルで動作をさせているわけではないので、故障のリスクも新品とさほど変わらないはずだ。また、心配であれば別途、費用を払うことで延長保証にも加入できる。

以上が、ソフマップの元展示品を推す理由である。白物家電については、基本的に新製品が出ても、劇的に進化していることは多くない。旧世代の製品を買う、という方法を知っている人は多いと思うが、ぜひ、この元展示品も検討してほしい。

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