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ツリー構造でディレクション領域・デザイン領域を解説 | 「同人誌表紙デザイン 5案作ってみた!」こぼれ話
「同人誌表紙デザイン 5案作ってみた!」本編・続編の、ディレクション領域・デザイン領域をツリー構造でまとめてみました。
デザイナーにオーダーする際など、「作家さん自身が担当する領域」「デザイナーが担当する領域」の参考になればうれしいです。
↓ 本編
↓ 続編
ツリー構造
(画像はクリックで拡大できます。)
![](https://assets.st-note.com/img/1698636868633-06UppmVURS.png?width=1200)
ディレクション領域
「プロジェクト大枠の方向性」の領域を指します。同人では主に作家さんが担当している領域です。
読者に伝えたい作品のイメージ
読者層
活動内容
規模
など
この領域の舵取りで、同じ作品であっても「読者に届ける作品の印象・デザインの方向性」が大きく変わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1698637195701-UlnZjobicc.png?width=1200)
● ディレクション領域にかかる5案
![](https://assets.st-note.com/img/1698637218540-h2jgfOuBD6.png?width=1200)
物語の印象が異なって見える
読者層が異なる
方向性の振り幅が大きい
「絵・タイトル・モチーフ・イメージカラーが同じ」であっても、表紙を見た際に「物語の印象が異なって見える」ことが大きな特徴です。
![](https://assets.st-note.com/img/1698803387932-ai26dCH4oU.png?width=1200)
「ディレクション領域」はデザイン領域外のため、デザイナーは関わることが難しいです。
※補足
デザイナーの言う「ディレクション」は、デザイン領域の中の「アートディレクション(美術監修)」を指す場合があるため注意が必要です。「アートディレクション」は、プロジェクト全体の方向性の「ディレクション」とは別物です。
この領域も受け付けているデザイナーはいますが、割合は低い印象です。納期が長くなり、追加料金もかかる傾向にあります。
詳細な情報の提出・打ち合わせ・すり合わせが発生する可能性があり、作家さん自身が方向性を確定するよりも、作家さん・受注者の双方に作業負担が増える傾向にあります。
デザイン領域
デザイナーが担当している領域です。
情報設計
ビジュアル表現
など
「ディレクション領域」にかかる案の振り幅に比べ、「デザイン領域」のみの案は「方向性に大きな振り幅がない」ことが見て取れると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1698637634580-t8is2NVky5.png?width=1200)
作品自体は大方同じように見える
読者層は大幅には変わらない
方向性の振り幅が小さい
デザイン展開を見て、「デザイナーのメイキングでよく見る、複数案の雰囲気だ!」と思った方も少なくないのではないでしょうか。
● デザイン領域のみの3案
(パターン・バリエーション含め8点)
この8点はすべて、「病み系」という大枠の方向性で統一されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1698637701741-bizKaKuOpj.png?width=1200)
※補足
デザイナーによっては「7案(+タイトル色変更バリエーション1点)」とカウントする場合もあります。
デザイナーが担当する領域のみで出せる「デザインの振り幅」は、大体これくらいになります。
今回は「イメージカラー:赤」「背景:黒(可能なら)」と指定があり、花も同一の素材を使用したため幅が狭まっていますが、オーダーによってはカラーバリエーションが増えるためもっと印象が変わります。
![](https://assets.st-note.com/img/1699325241981-pNuNpPFh6P.png?width=1200)
書体を変更しても印象が変わりますし、イラストレーションの大きさや角度を変えても印象が変わります。
オーダー内容に合わせ、情報やビジュアルの印象をコントロールをして、デザインに落とし込んでいるのが「デザイナー」になります。
例えば、「明るい表情のイラストレーション」と「希望に満ちたタイトル」でも、オーダーが「重々しい復讐劇」であれば、デザイナーはそのようなデザインを施すことが可能です。
そのため、大枠の方向性が確定していなかったり、希望する条件をデザイナーに伝えていない場合、思いがけないデザインが完成してしまうリスクがあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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