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今更だけど 手振れ補正の話をしよう。

写真に限らず映像も含めて カメラ撮影での 失敗3大要素と言えるのが
「露出不良(明るすぎ&暗すぎ)」、「ピンボケ」、「手振れ」
(作品として これらを意図して加えてるのは除く)
であって 機械式のマニュアル操作カメラの時代は
全てカメラマン側の撮影方法で防いでた事柄が
様々な電子化によって

内蔵露出計による 適正露出表示及び制御、
オートフォーカスによるピンボケの回避、
手ぶれ補正機構による手振れの回避と
今では全てオートにすれば さほど知識も無く写真が撮れる。

手振れ補正の方式

細かく分ければ何種類もある方式だけど
現在の一般的カメラに採用されてるのは3種類

レンズシフト方式

カメラのブレを感知するジャイロセンサーを搭載して
ブレを打ち消す方向に補正用のレンズを移動(向けて)ブレを軽減する方式
構造上 基本的にはカメラ本体から上下左右への角度ブレ(2軸)に対して有効。
レンズ側に機構があるので 構造がシンプルで小型化出来るので
かなり古くから採用されてる。
1988年には一般向けビデオカメラに、
1994年には35 mmコンパクトフイルムカメラ「ニコンズーム700VRQD」にも採用されてる。

イメージセンサーシフト方式

レンズの一部を移動させる方式に対して
映像を受ける部分を移動させてブレを軽減する。

かつてフイルムカメラの頃は
フイルムの収納部分を含めた受像部の移動は難しかったので
映像素子にて受光するビデオカメラやデジタルカメラで採用されてきた方式

上下左右の角度ブレ(2軸)に加え 上下左右の平行移動(2軸)と
レンズシフト方式では原則不可能な回転方向(1軸)の
合計5軸補正が可能に。

なお レンズシフト、イメージセンサーシフト両方を搭載する場合
それぞれを連動させて効果的に使える機種もある。

電子式

静止画にはさほど効果的では無いが
映像素子で受けた映像を バッファメモリーの中で
前の映像とそれ以後の映像の動きを計算して
ある程度の小ささでクロップ(切り取り)
切り取る位置をブレた方向の反対側に移動させてブレを軽減させる方式。
上にある2つの方式と合わせて使うとさらに強力に補正出来るのと
メカ部分が必要ない電子的補正の為 小型のカメラデバイスでも使える。

カメラ本体以外でもソフトウェアとしてPCなどで後処理的に
同様の機能を使うこともできる。

その他

カメラ内に内蔵される手振れ補正機構の他に外装式と呼ばれる物もある。
ハリウッド映画などで 素早く移動する映像をブレなく撮影する事で
最近ではスマホやGoProなど一般カメラ向けも販売されてるジンバルなどの
スタビライザーなどもその一種。


手ぶれ補正機構の無いカメラの時代は
カメラ側で手振れが出にくいシャッタースピードにする為に
オート機能ではISO感度(デジカメ)や絞りなどが自動的に調整されたり
ストロボ内蔵機では発光指示や自動発光したり。
三脚を利用したり・・・・。

より気軽に手持ちで撮影出来る事に貢献する手振れ補正機能ですが
それが無い時代のカメラを使う事で
何をもって どう写真を撮るかを体感して
どう撮る?」とゆう 作品としての写真の楽しみを深めたいと思う。
だからこそ 古いカメラ(フイルムカメラ)は楽しい。

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瑞海mizu-umi
まだまだ 未熟な部分も多い私ですが サポート頂けると 今後の記事投稿に活かせるように利用させて頂きます。