SFCってどんなところ?
はじめに
「未来から来た留学生」とか「究極のリベラルアーツ」とか、聞こえは良い気がする。好きなことが出来るキャンパスというのもまあ納得がいく。
僕自身は慶應SFCのことが好きだし、良い場所だと思う。ただ、最近数十名のSFC志望の高校生と話していて、「君はもっと別の大学を選択した方がいいのではないか」という気持ちが少なからずあるので、ここでは「SFCがどんな場所なのか、実際の声を聞きたい人」向けの文章をまとめようと思う。
SFCでしか出来ないと感じていること
単刀直入にいって、1つだけある。研究会を自由に移籍できるとこ。
本当にこれに尽きる。SFCでは研究会の履修が進級条件にもなっているが、これを履修しない手はない。可能なら1年の秋から入った方がいい。なぜか?
研究会を自由に履修できるメリットとは
そもそもSFCでは基本的に1~4年生で同じ授業をとることが出来る。これが何を意味しているかは分かるだろう。専門的なことを学ぶには、研究会に入るのが一番早い。しかし、よくあるだろう。学び始めてからなんか違うなぁと。なら変えればいい。どんどんトライして、違うと思ったら変えればいい。ただ、トライしないことにはなにも始まらない。SFCでは研究会の兼任も出来る。だからこそ、1春から気になる授業はどんどん履修することをおすすめする。となると言語に時間割を圧迫されたくない、とか色々と出てくる。その辺は先輩に聞こう(ここではあまり言わない方がよさそう)
SFC生が誤解しがちなこと
すげぇやつに会いたいとか、出会いたいとか、話を聞きたいとかマジでナンセンス。周りを見ていると本当に多い。大事なのは自分が何者かになれているかである。この文脈を受験を考えている高校生諸君に置き換えたときに、単なる慶應の肩書きが欲しいとか、すげぇところに行きたいとか、そういう動機はぶっちゃけどうでも良い。大事なのは、4年間で1つで良いから熱中出来るものを自分で見つけることが出来そうか否か。それに尽きる。
向上心を失った人にとってはなにも得られないし、挫折を経験したことがないおぼっちゃんは絶対に向いていない。かくいう自分も、ある授業でディスカッションで本気で批判しまくったら履修生の大多数に嫌われて授業に生きづらくなったこともある(個人的にも色々と学びにはなった)。厳しい環境であるという意味ではなく、自分で厳しくできないorアグレッシブな環境を見いださないとなにも成長が出来ない。これ、冷静に考えてどこにいても大事なことだと思うけど、なんでSFCでという文脈で強調するかというと、
自由度が広くて、物珍しい授業が多いから、他の大学生と比較して何者かになれているかのように錯覚している人が多いから。
だからこそ、自分にベクトルを向けて、聞くべき問がある。それは、
「君が今やっていることは、君にしか出来ないことなのか」
このメンタリティが大事だと思う。
SFCに合格するために必要なこと
入試まで2ヶ月を切ったが、正直に言おう。この文章にときめいた人は絶対に合格できる。大事なのは、「何者かであることを答案に込めること」
先日小論文を指導している高校生に、アイディアが出てこないと言われたがそりゃそうだ。そんなもの0から湧いてくる訳がない。大事なのは「前提を捉え直すこと」
誰にとっての何について、どこをゴールに説得するのかを論理的にまとめることが出来れば問題はない。客観的な自分の視点を俯瞰しつつ、どこまで主観を意義があるものに出来るのかを意識するのが良い。
まとめ
通常は自分の身の上話をするはずだが、それは経験則であり、まあこれも経験則なのだが、抽象度が高い分、実情がありありとまとまっているのではないかと思う。僕個人的にはSFCは気に入っている。じゃあ具体的に何をしているのかという話は次のnoteにとっておこうと思う。研究のこととか書こうか。ちなみに学部2年生です。