綺麗好きって、ただ綺麗が好きなだけの人ではない気がする。
綺麗好きな人の定義を調べてみると、「清潔や片付けた状態を好む性質」と出てくる。
私もそうだと思っていたが、本当にそれだけなんだろうか。綺麗な状態と汚い状態、どっちが好きか聞かれたら、そりゃあほとんどの人が綺麗な方を選ぶんじゃない?
今日掃除をしながら、ふと考えた。
なぜ急にそんなことを思ったか、きっかけは夫である。
夫は自分が綺麗好きだと思っている。たしかにだらしなくはないし、家の掃除もやってくれる。しかし、なぜだかずっと、私は夫が綺麗好きだと思えなかった。
そして、気づいた。
夫は、汚れている部分に気がつかないのだ。
もっと言うと、おそらく大きな部分しか見ていない。例えるなら、窓は拭くけどサッシの汚れには気づかない。掃除機はかけるけれど、床のシミには気づかない。
パッと見は綺麗なんだけど、あれ?っと思うことが多かったのは、こういうことだったのか…。
思い返せば、今まで出会った「綺麗好きだな」と感じた人たちは、端の部分でも些細なものでもとにかく汚れに気がつくのが早かった。意識がそちらに向いているのだろう。
そして、対処も早い。すぐ拭くなり洗うなりする。
だから綺麗な状態を保てるんだろう。
とは言え、私もそんな人間じゃない。
多少は気がつくが、面倒くさがりゆえ後回しにしがちである。
だから、夫のことを言える立場ではない。
夫は今日も「自分は綺麗好きだ」と言って掃除をしている。
私も、夫の細かい部分はスルーしておこうと思う。
掃除の完成度としてはダメかもしれないが、細かい部分を気にするより、大らかでいたほうが平和なのかもしれない。