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宝扉サマポケ紹介【ヴァイスシュヴァルツ WGP 2024】

ほとんどの方がはじめまして。ヨーカンと言います。
ついに Summer Pockets (以下サマポケ)のアニメ放送の日程も決まりましたね。今のサマポケのカードプールで公式の大会に参加するのは最後になるかもしれないと思い立ち、レシピ掲載を目指して WGP2024 の地区予選全てにサマポケで参加するという苦行挑戦を行いました。そこで使用した「夏の一滴 しろは」を軸とした宝扉サマポケの構築を紹介します。

現状のサマポケ自体はお世辞にも強いタイトルであるとは言えません。本記事は以下のような方向けの内容です。

  • サマポケに興味があってどんな構築か見てみたい

  • サマポケが好きで、何とかサマポケで勝つことが出来ないか模索している

  • Key all-star でしろはをフルレアにしてしまって後に引けない

後に引けなくなっている人の参考画像を貼っておきます。

注:発売当時の価格です。現在の価格で計算し直してはいけない。いいね?
ところで KSC まで買ったフルレア 8 門 Key はいつ供養するんですかね

デッキレシピと概要

デッキコード:【1RC95】

実際に使用したデッキレシピがこちら。途中で何度か採用カードを調整していますが金沢以降はこの構築を使用しています。
大まかな動きとしてはレベル 2 から「夏の一滴 しろは」を着地させて複数ターンに渡って攻めていきます。相手にしろはの処理を強要して可能な限り負荷をかけ、処理を放棄すれば空いたリソースで防御札を確保しつつ詰めに向かう…というのが狙いのデッキです。

冒頭の経緯でずっと 8 扉や「”夏の思い出”識」との併用等々しろはを軸とした構築を色々試してきたのですが、結局レベル 2 でしろはを着地させることに注力するのが最も勝率が安定すると感じました。カードプール的にそれ以外やってる余裕が無いとも言う。そのためレベル 2 以上のカードはしろはの動きに関わるものに絞っています。

背景的な話

実はサマポケには舞台に出た時にクロックコストを払いサーチなどを行う所謂オカ研互換がありません。オカ研って前作の Rewrite が元なのに…。
控え室に行った時に発動するものも無く、ごく一部を除きクロックコストを払う効果はリバース時という徹底ぶり。使いやすいサーチ手段が限られてしまいレベル 1 までの動きの不安定さに拍車をかけている他、メインフェイズ中にクロックを調整すること自体が困難となっています。
そんなガタガタなレベル 0 帯、レベル 1 帯を凌がないと結局「夏の一滴 しろは」の動きに繋がらない…というのがレベル 2 以降に使うカードがどんどん構築から抜けていった背景です。

ちなみにそのごく一部の例外、サマポケで唯一舞台に出た時にクロックコストを払い手札を増やすことができるキャラが以下。

対戦中突然カナリアやホストを自称することで対戦相手の腹筋にダイレクトアタックする効果

ヴァイスと全く関係ないですがアニメではカナリアになるに一票入れておきます。

戦績

で、 WGP2024 の戦績は…
(全て個人戦)

  • 広島:ベスト16

  • 東京:予選敗退

  • 仙台:ベスト8

  • 名古屋:予選敗退

  • 金沢:予選敗退

  • 札幌:ベスト8

  • 大阪:抽選落ち

  • 博多:予選敗退

ベスト8 が最高成績で、力及ばず結局レシピ掲載には至りませんでした。無念。2 回に 1 回抽選のラインには到達しているので健闘した方ではあるかなと勝手に思っています…。
一応戦いの土俵にはある程度立てているでしょうという事で構築を語ることをお許しください。

採用カード解説

メインカード(CX コンボ)

「夏の一滴 しろは」
夏が来りて しろは」

この構築の元凶軸にして SP と SEC 併せて 4 枚ずつで発売当時 100 万の女。現在は値段が大分落ち着いてお買い得ですね。
所謂モカ互換で、CX コンボで 2 レベルから出すことができます。そして相手の山上 2 枚を見た後カードを落とさなければ控え室からキャラを回収可能。つまり順番を変えて相手のキャンセル率を下げるだけなら手札を補充可能。自身の手札や相手の山の強さを見つつ、相手の CX を落として詰めに行くか手札を確保するかを選択していきます。
リソースを消費しないどころか増やすこともできるコスパの良い詰めですが、反面詰めとしてはへなちょこのため如何に早く登場させて複数回 CX コンボを撃つかが鍵となります。が、困ったことに対応 CX は門でも宝でもなく扉。そのため他の採用カードで CX へのアクセスを補う必要があります。

「”サマードレス”鴎」

レベル 1 の CX コンボ。宝との連動を採用しています。サマポケのプールの中では無難に使いやすいレベル 1 連動だと思います。
レベル 2 以降は扉の CX を撃ち続けたいためトリガーで手札に来た宝が邪魔となってしまうリスクがあるのですが、それを差し引いても以下の点を重視したため採用しました。

  • 山をある程度掘り進めることができる

  • 宝連動でありダイレクト面でも発動することから動きが比較的安定する

  • CX コンボによるドローで扉の CX の引き込みを狙える

レベル 0

「鬼の嫁入り 識」

環境タイトルにはあっさり取られたりもしますが、処理されにくいパワーと手札入れ替えの効果を持つパワカ。
レベル 1 以降も「蔵で見つけた写真」などによるパワー上昇で面処理に参加しつつ手札を整えてくれたりします。アタック中にトリガーした宝をキャラに変換することを狙えるのが嬉しいところ。ただし強制効果である点は要注意。

「”サマードレス”しろは」

お高いしろは 3 号。山削り、手札入れ替え、そして思い出圧縮できるサマポケ定番のレベル 0。2 週目の山を強くするために出せるタイミングで出しておきたい。

「”家族でご飯”うみ」

2 枚引いて 1 枚捨てる少し珍しい効果の集中。自ターン且つ中央のみですがパワー +1000 も嬉しい。
CX の引き込みを狙えること、単レストの集中であることから採用。舞台に出した「夏が来りて しろは」や「サマードレス うみ」をコストに使えるため 2 体レストの集中も相性自体は良いのですが、序盤からストックに埋まった扉を救出したり山を削りたいことが多々あるため結局単レストの集中を優先しています。

「”サマードレス”うみ」

実質 5 枚目、 6 枚目の「夏の一滴 しろは」。手札は消費するものの 2 枚手札を入れ替えられる便利なキャラ。特に今回の構築ではメインフェイズ中にキャラを回収する手段が少ないため重要度が高いです。迷ったらとりあえずこのキャラを確保しておく。

「”私にはできなかった事”ツムギ」

クロック入れ替えと「蔵で見つけた写真」の回収。入れ替えたクロックを「蔵で見つけた写真」により回収することで、汎用の手札入れ替えよりも少しお得な回収ができます。
また、レベル 2 の時点で 3 色が要求されるこの構築ではクロック入れ替えによる色事故防止の役割もあります。
割と役割の多いカードですがレベル 0 時点ではただのパワー 2000 となりがちで、「太陽に誘われて 紬」もクロック入れ替えはできるため枚数を抑えています。

「”攻めたファッション”静久」

カレーと合計パワー 3000 を大盤振る舞いするキャラ。
レベル 0 帯のパワーが低めであること、面を取って相手にしっかり負荷を与えたいことから採用。

「”働き者のメイドさん”鴎」

所謂レイア互換。一周回ってあまりメタられなくなった印象で、「”おめかし”しろは」の条件達成のためにも思い出に飛ぶキャラを増やしたかったこともあり採用。
サマポケにおいて貴重なクロックをコストに手札を増やすカードですが、リバース時の発動な上サーチ範囲が非常に狭くほぼ「”サマードレス”鴎」専用。パワーも低く序盤しか強くないキャラですが、後半に複数引くと非常に困るため枚数は抑えています。

「蒼に融けて 蒼」

CX 入れ替え。4 色目ではあるものの、宝扉の構成での CX 入れ替えの重要度は言わずもがなで採用。
CX が確保できて CX 入れ替えが不要となりクロックに置くという事はさっさと山を掘りたいためアラームの効果も理にかなっています。

レベル 1

「”おめかし”しろは」

写真シナジー(違う)。
思い出置き場にカードがあればレベル 2 に対して高い打点を出せるキャラ。思い出に飛ぶカードは 10 枚入っているため大抵は条件を満たせると思います。
「夏の一滴 しろは」以外にパワーが高いキャラがいないため、しっかり面を取れるように採用。電源が多い環境では活躍の場は多いです。

「太陽に誘われて 紬」

全体パワー上昇、クロック入れ替え、キャラが舞台に出るたびにデッキトップ確認と効果盛沢山。デッキトップ確認はトリガーの確認や集中を使うかどうかの判断材料となる他、「蔵で見つけた写真」を使う際に CX を埋めてしまうことが無いかどうかや使用後に発生する色の確認にもなります。
また、全体のパワーを 1000 上昇するお陰で「鬼の嫁入り 識」や「”サマードレス”しろは」といったレベル 0 のキャラも面処理に参加しやすくなります。なるべくレベル 1 の早い段階で着地させたいキャラ。

余談ですが当方の推しは紬で、一番のお気に入りカードです。しろはとの金額差については考えると心臓が止まってしまうためここでは割愛します。

「蔵で見つけた写真」

クロック回収そして思い出に飛んでパワー上昇そしてクロックに CX を埋める効果を持つイベント。
何だか本来このイベントとシナジーを持つキャラが構築から消えているような気はしますが、クロック入れ替えをキャラ回収として使えたりパワー上昇が偉かったりで何だかんだ有用なカード。そして「サマードレス 識」を出して以降は 0 コスト 1 点回復のイベントと化します。

レベル 2

「”サマードレス”識」

2000 応援。そしてイベントを切ることでクロック回復できるため、レベル 3 の採用をかなり絞った今回の構築でもある程度のヒールを確保できます。
基本的には 1 枚採用のカードですが、電源が多い環境ではこの応援込みで「夏の一滴 しろは」をパワー 13000、助太刀込み 15500 に引き上げることが重要だったため確保しやすいように 2 枚採用としました。

「”塗り替えていた記憶”美希」

防御札で所謂プリシラ拳。サマポケで組む理由の半分以上はこれ。
コストは重いもののアタック自体を潰すことができるのは強力で、ゲーム後半はこの助太刀を使えるようにストック 5 以上残すことを常に意識します。
アタック時にストックを消費しない一方詰め性能が低い「夏の一滴 しろは」の構築では防御札を使う機会が多いため、確保しやすいように 2 枚採用としています。

レベル 3

「ひげ猫団 鴎」

CX 回収と逆圧縮。8 門 Key ではやりすぎて実質出禁食らった殺意の高い 1 枚。
この構築で唯一レベル 3 にならないと使用できない詰めのためのキャラで、ストック消費を抑えられる「夏の一滴 しろは」とは高相性。扉を確保する上でも打点を通しやすくする上でも欲しい。レベル 2 以降は優先的に確保します。

デッキの大まかな動き

マリガン

レベル 0、「”サマードレス”鴎」、宝の CX 1 枚以外は流します。
他にレベル 0 が居れば最序盤にはあまり仕事の無い「”サマードレス”うみ」、宝の CX が見えていれば「蒼に融けて 蒼」も流します。
また、「鬼の嫁入り 識」を出した場合や扉の CX をトリガーした時のために可能な限り 1 枚(できれば 2 枚)はキャラを控え室に落としておきます。流すキャラが居ない場合には「”サマードレス”鴎」なども流しておきます。

レベル 0

「鬼の嫁入り 識」、「”サマードレス”しろは」、「”働き者のメイドさん”鴎」を中心に出します。
宝のトリガーのためになるべくアタック回数を稼ぎたいところですが、安定して手札を増やす手段に乏しいため手札が枯渇しない範囲でのアタックを心がけます。

レベル 1

「”サマードレス”鴎」の CX コンボを撃ち、「夏の一滴 しろは」、「夏が来りて しろは」そして扉の CX を集めていきます。
CX コンボが撃てない場合はかなり苦しいですが、レベル 2 で「夏の一滴 しろは」さえ出せばある程度は巻き返せるため頑張って手札を作りにいきます。

レベル 2

「夏の一滴 しろは」の着地を全力で狙います。レベル 2 の間にしろはを出して相手に負荷をかけていかないとぐっと負けが近づくため、ヒールが無駄になるとしても積極的に出します。しろはを 2 面出すのが理想ですが、 1 面でも CX コンボでキャラ回収すれば千鳥ヒール相当+αにはなります。
手札枚数にかなりの余裕が無い限り、基本的には着地直後の CX コンボでは相手の山を落とさずにキャラを回収します。CX 2 枚落とせる場合やそのまま押し切れそうな場合は落とすこともありますが、詰め性能が低く粘られやすいため無理な攻め方は禁物です。

レベル 3

「ひげ猫団 鴎」が解禁される以外はレベル 2 と特に変わりません。
リーサルに関わる「ひげ猫団 鴎」や「”塗り替えていた記憶”美希」、そして手札を必要なキャラに変換できる「”サマードレス”うみ」をなるべく確保しつつ詰めに向かいます。

おわりに

結局レシピ掲載できなかったものの、今までサマポケを使った中で一番良い成績ではあったため一つの区切りとして記事を書くことにしました。これできっと一瞬で蒸発した 2022 年冬のボーナス君も成仏してくれることでしょう。

長々とした内容となってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事がサマポケ使いたい人の役に立ちましたら幸いです。

※本記事のカード画像は https://ws-tcg.com/ より引用しています。

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