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【熊延鉄道跡】八角トンネルを探訪(熊本県下益城郡美里町)

世間一般的には今日まで夏季休暇の方が多いかと思います。8〜9連休の方もいたかと思いますが、私は諸用があって出張したので、長い連休とまではなりませんでした。
そんな中、貴重な休みにどこかお出かけしたいと思い、表記スポットに行ってまいりました。

八角トンネル入口にある案内板

熊本市にある南熊本駅から御船町・甲佐町を経て砥用(ともち)町(現在の美里町)を結ぶ28.6kmほどの路線ですが、もともと宮崎県延岡市に延伸する構想があったので、熊本と延岡それぞれ一文字とって「熊延(ゆうえん)鉄道」と名付けられました。
(開業時は御船鉄道と称していた)
大正4(1915)年に開業し昭和7(1932)年には終点の砥用まで路線が完成しますが、昭和39(1964)年に廃線、その後、会社としての熊延鉄道は熊本バスとして現在も地域の公共交通機関として動いております。

廃線から50年以上経過していますが、まだ遺構は残っており、代表的なものとして八角トンネルがあげられております。

釈迦院(熊本方面)から

近くに釈迦院川が流れており、二俣五橋も石造りの珍しい橋が架かっているので、写真に収めたかったのですが、いかんせん猛暑で川遊びをする人が多かったので断念しました。
駐車場のある熊本方面側から歩いていくと、いかにも雰囲気の有りそうな建造物が見えてまいりました。
トンネルと言いながら途中、間があいているような感じです。

砥用方面から

もともと落石防止のために建造されたものなので、厳密に言えばトンネルと言い難いと思います。
一方、砥用方面からトンネルを覗いてみると微妙にカーブしているせいか、雰囲気がかなり感じられます。
また昔ながらの石垣も残っているのもポイントです。

間から木漏れ日が差し込む

今でも歩行者以外通行止めにして、往時の面影を忍ばせる道幅にイマドキのSNS映えスポットとして、ぼちぼち観光客が見受けられました。
ちなみにこの存在を知ったのはたまたま、YouTubeのおすすめ動画にKAB(熊本朝日放送)が公式に動画を掲載していたのでした。

今度は紅葉の時期にトンネルがどんな雰囲気になるか、行ってみたいと思います。

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