ベリーズ文庫、マカロン文庫の作品タイトルを分析してみた。
みなさん、こんにちは。
雪野宮みぞれです。
頻繁に発生するゲリラ豪雨により、洗濯物を盛大に濡らしてしまう今日この頃です。
天気が読めない……!ぐぬぬっ。
さて、今回は、前回の記事で予告した通り、ベリーズ文庫、マカロン文庫の作品タイトルについて分析していきたいと思います。
あ、前回の記事はこちらからどうぞ↓↓
今回も念のためお伝えしておきますが、これは私が勝手にやっていることなので、編集部さんは一切関知しておりません。
なお、調査対象は各文庫の創刊時から2024年7月までに発刊された作品です。
また、アンソロジーは調査対象外とさせていただきます。
タイトルの傾向について
ところで、記事を読んでいらっしゃるみなさん。
ここ数年において、ライトノベルのタイトルが長い傾向にあるのはもちろんご存知ですよね?
ログライン的なタイトルも多く、タイトルで中身がわかるようになっている親切仕様がもはや当たり前!
実は私が書いている現代もの恋愛小説も、ほぼ同じ傾向を辿っています。
噂によれば現代もの恋愛小説では主に3つの要素を重視して、タイトルがつけられているらしいです。
①どんなヒーローが
②どんなヒロインを
③どんな風に幸せにするか?
これに副題と呼ばれる、にょろにょろ【~】を足したりして、話のメイン要素を説明することもあります。
2024年6月にマカロン文庫から発刊された私のデビュー作のタイトルはこんな感じです。
スパダリ御曹司のお相手が、私でいいのでしょうか?~一晩だけのはずが溺愛が終わりません~
まずはスパダリ御曹司という箇所でヒーローの属性を表しています。
次に、私でいいのしょうか?というところでヒロインの控えめな性格を。
最後に副題でワンナイト系の話だということがわかるようになっています。
(素敵なタイトルをつけていただいて編集部さんには感謝してもしきれません!)
つまり、なにが言いたいかというと、タイトルを分析すれば人気のヒーローやシチュエーションのトレンドがある程度わかるということです!(ドヤア)
この記事では下記の3つに期間にわけて、トレンドを探っていきたいと思います。
・2021年
・2022年
・2023年~2024年7月まで
ベリーズ文庫とマカロン文庫の作品タイトルでワードクラウドを作成したので、そこからいくつかピックアップワードを抜き出しました。
【御曹司】【政略】【政略結婚】【契約結婚】【溺愛】などの、もともと人気のワードについては言及しません。
また、ファンタジー系のワードは取り上げません。
▼2021年のトレンド
2021年のピックアップワードは、ずばり【身ごもる】です!
実は【身ごもる】というワード自体は他の年にも出てくるのですが、2021年が圧倒的に大きい!
【身ごもる】以外にも【授かる】【懐妊】【産む】【宿す】【子づくり】などの身ごもりを想起させるワードが実に多かったですね。
ヒロインの性格に関しては、【初心】【ウブ】【純真】【無垢】といった、身ごもりとは対極的なワードがスコア高めでした。
▼2022年のトレンド
2022年は職業ヒーローの台頭が目立つ年でした!
【パイロット】【外交官】がここで登場してきます。
【弁護士】【外科医】【ドクター】は他の年でも登場しますが、【パイロット】と【外交官】が加わりより厚みがでてきましたね。
職業を押し出すようになり、【エリート】【敏腕】【凄腕】などの修飾語も多かったです。
あと私が気になったのは【不遇】【別れる】【さよなら】などの、ドアマット感のあるネガティブなワードがちらほら出てきたことです……。
▼2023年~2024年のトレンド
2023~2024年は職業ヒーローの細分化が進んだ年でした。
【脳外科】【医】といった、外科医以外のドクターがタイトルに使われ始めたのでしょう。【医】は救急医や心臓外科医でしょうか?
また、【CEO】という新たなハイスペ職業ワードも登場しました。
このあたりから【天涯孤独】【薄幸】のようなドアマットヒロインが打ち出されるようになってきましたね。ヒロインにはぜひとも強く生きてほしい……。
また、全体を通してヒーローの性格は【冷徹】【怜悧】【クール】が頻出ですが、この年は【激愛】【滾る】【昂る】等の熱烈寵愛ワードが多めですね。ちょっと冷たいヒーローに熱烈に愛されるのが好まれているのでしょう!
最後に
実際に分析してみると、年ごとにトレンドが変わっているのが良くわかりました!
半年ぐらいしたら、また人気が変わっていそうです。
個人的に今年は警察官や消防士、自衛官などの制服系ヒーローが活躍すると予想しています。
この記事がみなさんの参考になったら幸いです!
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