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カクレンジャー。放送から30年を機に第三部配信!これはファンには嬉しいねぇ…

『忍者戦隊カクレンジャー』をご存じだろうか。
今から30年も前に東映が放映していた戦隊モノである。
放送は1994年から1年間。全53話に渡って紡がれた本作は、忍者戦隊カクレンジャーとしての使命を継承した若者たちと、復活した妖怪たちの過酷な戦いを描いた青春群像劇であった。

妖怪たちのリーダーにはその名も分かりやすく妖怪大魔王(CV:柴田秀勝)。その息子として大幹部の貴公子ジュニア役には、遠藤憲一が配されるなど、キャスト面でもなかなかに豪華な作品であった。

本作は終盤で、カクレンジャーの面々が悪の妖怪たちを「封印の扉」に文字通り押し込め、妖怪大魔王すら封じ込めて大団円を迎えるわけだが、作品は全53話の中で第1部、第2部と区分けされていたのも、戦隊シリーズとしては珍しい作りであった。

本編そのものは第2部で決着するわけだが、2024年になって訥々に、第3部の配信が決定し、当時のファン(つまり今はアラフォーのおじさんたち)を驚かせた。

筆者は本作の1つ前の『五星戦隊ダイレンジャー』とか、その1年前に放映されていた『恐竜戦隊ジュウレンジャー』が直撃世代であったが、妖怪も好きであったので本作もリアルタイムで視聴していた。
ただ講釈師のおじさんが出なくなってから、そこまで必死で観なくなったように記憶している……。
でも、そんな割とニアミス世代である僕ですら、カクレンジャーの新作と言われるとそりゃあTTFCに課金してでも視聴しちゃうもので。

新時代妖怪たちと新しい妖怪大魔王、そしてジュニアの再登場はなかなか悪者好きにもウケたのでは?

僕は戦隊シリーズで特に、敵幹部に肩入れして視聴してきた立場だ。
子供のころから、裏次元伯爵ラディゲとか魔女バンドーラとかゴーマ十五世とか、敵側のキャラクターに大いなる魅力を感じていた。

カクレンジャーでは、エンケンさんが演じていた貴公子ジュニア。
これが大好きで、ジュニアがカクレンジャーに敗北してしまった折には、ショックでしばらく本放送を観ることもできなかった。

が、この30周年記念の新作では、なんとジュニアが当時の衣装で再登場する。
スタイルが昔と変わらないので、見た目の違和感もない。
少しだけ生え際が後退しているように見えるけど、全然そんなの誤差でしかないよ。声色も変わらないし。
しかも、あんまり言うのもネタバレになるが、登場時のBGMも彼のテーマソングのイントロだったし。

こういう記念作品って、主役側は魅力満タン、昔のイメージをさらに倍増させてかっこいい仕上げになることは多いが、敵はなかなかカバーされないことが多かったよね。
歴代の戦隊映画とかの、レジェンドキャラ登場とかを思い返せば分かるとお思うけど。

一方でカクレンジャーの場合は、悪者にもちゃんとリアルタイムのファンが喜ぶギミックがあるのは嬉しかった。
ジュニアファンは喜ぶと思うよ。ネタバレになるのであんまり書かないけど。

封印の扉はいまだ解放されず。40周年、あるよね?

あんまり新作の内容に触れるのもアレだけど、この30周年記念作品の終盤では、例の封印の扉が大写しになる。
ここに筆者は、さらなる続編の可能性を感じてしまった。

つまり40周年ってことね。
さいわいにも初代妖怪大魔王を演じた、柴田秀勝さんはまだまだ現役。
先日もウルトラマンのイベントに登壇なさっていた。
筆者の見立てでは、さらに50年、60年は現役でいらっしゃるはずなので、ここから10年後には、もう1本、新作を期待できるのではないかと思う次第である。

そう、それこそ『カクレンジャー』最終回で封印されていった大魔王がここから10年後に復活する様子を、ぜひ観たい!
なんなら消息不明のぬらりひょん。アレと大魔王が結託して大暴れし、カクレンジャーに討伐されて、そこから本作における「結局ぬらりひょんってどこいったの?」という30年来の謎も解決してもらいたい!

そう、強く思うのです……。

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