好きなものVS似合うもの論争
情報過多なこの時代、全く反対のアドバイスがこれぞ真理とばかりに飛び交っています。
「大人はハッキリ色で顔色アップ!」
「大人は上品なくすみ色!」
いやいや、どっちやねん!
「好きなものを着よう!」
「似合うものが大事!」
強い語調のもの程、目に止まります。
そして全く違う意見に戸惑って、迷う。
正直、だんだん疲れてきませんか。
「一体どちらが正しいのか?」と言えば、
大抵は……どっちも合っているんですよね。
中庸の整え方は、人により違うよねという話
中庸(ちゅうよう)という言葉をご存じでしょうか?
過剰なものは引き算し、欠乏には足し算し、自分にとってのちょうどいいバランスに整えるという東洋の考え方です。
正解があるのではなく、人それぞれのバランスがあるよねってこと。
これ、引き算と足し算の方法論だけ抜き出すと、全く反対の言葉になるのがミソなんです。
ストイックに管理された食事ばかりでストレスを感じる人には、「好きなものを楽しく食べようよ」になる。
三食が、好きなお菓子やカップ麺ばかりな人には、「栄養のこと考えようよ」になる。
真反対だけど、どちらも正論。「心身の健康をバランス良く整えるためのやり方」。
「好きなものを着よう」と、「自分に似合うものを着よう」も同じです。
似合うものというくくりが強制になり、自由を無くして辛い人には、好きなものを着るアプローチがいい。
自由すぎて何を着ていいか迷って辛い人には、イメコンで似合うものという軸を作ると、難解さから解放される。
アプローチは逆だけど、どちらも、【ファッションを自分にとって心地いい状態に整えよう】という事。
「どちらが正しいか」ではなく、「自分にとってどちらが必要か」が大切な事です。
オシャレ迷子は、この正反対のアプローチが飛び交う中、自分の立ち位置を探している状態だと思います。
何か嫌だな、押し付けられているように感じるな、と思ったら、「アプローチの方向性が自分に合っていないのでは?」と思ってみて下さい。
「大衆向けキャッチー」からこぼれ落ちるパーソナルな悩み
「オシャレ」を主語にすると、合っているか間違っているかの話になりやすい。
「人」を主語にすれば、必要かそうでないかの話になります。
物事について語ると、どうしても正誤の論争になってしまいがち。
また、ある物事を始めたばかりのビギナーさんの発信ほど、理解の幅が狭いので、語彙が少なく短い断定が多くなる傾向にあるのではと思います。
そして、同じビギナーさんに簡潔に刺さりやすい。
ビギナーからさらに深く理解が深まった人というのは、大抵全く反対のものを認識しています。
丸がわかる人は四角がわかる。
日本を語れる人は、世界も語れる。
物事は、多くのものと比較する事でより本質が掴め、ニュートラルな視点で語れるようになっていきます。
絶対的で一元的な世界観ではなく、必ず多元的になっていく。
すると
【好きなものと似合うものと、どちらかにする必要なんて、時と場合とその人によって色々だよね〜】
という、何ともうやむやな話になっちゃって、あまり大衆向けの情報として価値がない矛盾に。
だからこそ、今のあなたのパーソナルな悩みを聞いて、何が必要かという優先順位を整理する事が大切。
それがイメコンのアナリストやお店のスタッフさんのプロとしての存在意義なのではないでしょうか。
イメコンの「似合う」を絶対的なものとしてお伝えすることは、コンサルティングとは呼べないと私は思っています。
相対的に考えるほど理解は深まる
日本って、長らく絶対的な考え方が支配していたから、今も「絶対失敗しない万人向けの正解がある」という感覚が抜け切れていないところがあると感じます。
昔のファッション誌は、オシャレとはこうだ!という強権的な空気がありましたから、どこかにオシャレの揺るぎない正解があるとつい考えがちです。
ダイエットや美容もそう。身体も人生も、本当に千差万別なのに。
大切なのは、【人とは違う、自分のちょうど良いバランスがあるのだ】と知ること。
直線と曲線。重心の上下。明るさと暗さ。黄みと青味。
ライフスタイルや好みやTPOも。
イメージイメージコンサルティングは、このバランス感覚の伝授なのではと思います。
イメコンを通じて自分と正反対の特徴を持った人を見ると、より自分の個性や魅力を深く理解出来たりします。相対的に自分を見られるから。
この多様性の新しい時代、相対的な考え方ってすごく大事です。
あなたと私は違うけど、そこがお互い素敵だねと誉め合える。
女性たちの「こうでなければ」という沢山の絶対的な呪いが、一つでもなくなりますように。
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