青い飲み物

「これが【オレンジジュース】と【ミルク】と【とぉ~っても苦い青汁】だよ」

ホクサイが嬉々としてテーブルの上にある飲み物を指しながら説明した後、それらをシャッフルした

「さぁ、好きなの飲んで良いよ」

テーブルの向こうにいる3人に選ぶように促した

「…全部同じじゃねぇのか?」

「どう見たって全部青いジュースじゃねぇか!!!」

「・・・・・・」

目を凝らしてジュースを見比べるが違いがあるように見えない89にキレ気味にホクサイにツッコミをいれるベルガ—そして黙ってドリンクを見ていたゴーストは迷うことなくドリンクを1つ選び取った。

「…ワイはこのオレンジジュースを貰うで」

「「はぁ!!??」」

89とベルガ—が驚くなか、普通にその青い飲み物をゴーストは飲み干した

「美味かったで…ホクサイ」

「なんのなんの~・・さぁ、89とベルガ—もどうぞ」

「ベルガ—…あれ何の飲み物か区別つくか?」

「つくわけねーだろ…ってか何でゴーストはわかったんだよ!!」

テーブルに残った残り2つのドリンクをもう一度見比べる89

ベルガ—はキレながら飲み干したゴーストに噛みついたが当のゴーストは溜め息を吐きつつホクサイの方へと移動した

「うっさいわ…こんなんわかるの普通やろ」

「いやぁ~・・見た目は全く区別できないように作ったボクちゃんの自信作だったんだけどね~・・」

「へぇ~・・そうやったんや」

「まぁいいや!それより君たち早く選んでよ」

「…残りのあれどっちも青汁やから悩む必要なんてあらへんのにな」

相変わらず悩む二人を楽しそうに見ているホクサイの隣でゴーストは

皆に聞こえないくらいの小さな声で呟いた

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