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車の中のライブ

少し前、いろいろな繋がりで巡り合い友達となった人と会った。人の出会いとは不思議なものだ。

 主に地元のライブハウスで ロックバンドやっている男の友達がいる。彼とも たまたまの出会いで 話してると 共通の友達が多く、更に話し込んでいくうちに 宇宙の話をよくするようになり、今では 信頼できる数少ない友達のひとりだ。
ギターがめちゃくちゃ上手い。

その友達が 今月の初めに ある人の人数限定ライブに誘ってくれたのだ。
その人は 元プロで 東京でバンド活動をしていたらしい。その話は詳しく聞いていないが  現在は 地元に帰ってきている。そして、今は 原発不明がんという、治療の難しい重病を患っている。

友達が わたしのことを話してくれていたこともあり、ライブの日に 少し話した。

その後 何人かで会おうとなっていたのだが コロナ感染者数が また再び 増え始めた頃だったので 数人で会うのは断念した。
でも ふたりで会議する?ってなって 初めて ゆっくりその人と ファミレスで話した。

わたしが、自分でも謎だけど 急に自身を試すように 人前で 何か挑戦しようとするという話をしたら その人も
「あ、わかる」と言って 若かりし頃、音楽がやはり好きで 英語も話せないのに
ひとりで ロンドン行ったことあるって話をしてくれた。
わたしの挑戦など 恥ずかしくなるような大きな挑戦だ(笑)

だけど、共通してるかな、と思ったのは 挑戦の大小関係なく とにかくやりたいことやればいい、困ったことが起きた時 考えればいいということ。

共感できる考え方が いくつかあった。
病気のことも話したが 前向きだった。

面白かったのは ときどき 突然 びっくりするほど 優柔不断になることだ(笑)メニュー見てても 「え、どうしよう」って 迷いまくる。それは わたしにはない部分なので 見てて面白くて 興味深かった。

いろんな人のいろんな歩んできた道のりを聞くのが 最近 とても楽しい。

それに、出会う人のきっかけで 自分の中に 新しく芽生える気持ちや、思いがあって 何か始めたくなる。

新しく友達になれたその人と話して アコギをもう一度 練習して また弾きたいという気持ち、また ちゃんと歌えるようになりたいと思う気持ちが ふつふつと沸いてきた。
わたしはプロではないけど。
でも 自分のプロ。これは自信ある。

 
帰りに、アコギ載せているから 「みぞおちさんのために ライブの時間プレゼントするよ」って 駐車場で車の中で 弾いてくれたのだ。絶対音感はないけど 音をコピーするの得意で 一度聴いたら アレンジ入れて弾けるらしい。
 数曲弾き語りをしてくれて、ラストは 「みぞおちさんメインボーカルで 何か歌えるやつで締めよう」とか言われた。

えー!!!カラオケでライプのように知らない人の前で歌うのは好きだけど 聴かせるようなものでは…と思ったが すぐにそうじゃないと思った。

この時間をたのしむ、というだけだ。それだけ。それでいいんだ。なかなかこんな経験できない。
えーい、なんでもやっちゃえ!
と思い、とりあえず カラオケでは 昭和から 令和の今流行りのロック系 なんでも歌うので 選曲悩んだけど 
 JUDY AND MARYの『over drive』をリクエストした。
手術続きで 久しく歌ってないし 歌い方忘れたような感じで 全く声も出ないし 緊張気味で 声が上擦ったりもしたけど とにかく歌った(笑)
ふたりで 大きな声でのりのりで。
下手くそな歌を 楽しそうに聴いてくれた。

車の中のライブは 初体験。めちゃくちゃたのしかった。
そして アコギをまた練習しようと思ってる。

あ、そうそう。
アコギを買いに 原付で 街まで行った帰り、ギターを背負って原付飛ばして帰るの かっこよくなった気がして気持ちよかった話をしたら その人も
「わかるー、俺も自転車でカバー無しのギターを背負って帰ったの気持ちよかったー」って笑い合えた。

手前がわたしのアコギ。
2万円くらいのそんなに高くないやつ。
ちなみに ここは
娘がドラム習っていた先生のおうち。
 


今のわたしは ヘパーデン結節とか 他にもいろいろ小難しい難病あって あまり無理はできないけど 「できない」と決めるのはもったいなさすぎると思う。

 時代が変わっても 世の中が変化しても 変わらないことがある。
たのしんで生きとこう、ってこと。
それは変わらない。
いろんな経験は 余裕と強さを わたしにくれた。自分のプロだし、自分をやり切ってしまおう。
ギターも一曲は 弾けるようにがんばる。
よし。


ヘッダー画像の写真は 友達と待ち合わせして待ってた時 見上げた空です。



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