Wether report. Heavy wether (1977)
今日はウェザーリポートの8枚目のスタジオアルバムHeavy wetherを紹介します。売上、評価共にウェザーリポートの最高作であり、ブラックマーケットの途中から加入したジャコパストリアスがアルバム全体を通して参加した初めての作品でもあります。(僕みたいな後追いの人はこのアルバムが初めて聴いたウェザーリポートという人もたくさんいるはず)
メンバー
ジョーザヴィヌル:シンセサイザー、エレピ、アコースティックピアノ、鍵盤ハーモニカ、タブラ、ボーカル
ウェインショーター:ソプラノサックス、テナーサックス
ジャコパストリアス:ベースギター、鍵盤ハーモニカ、ドラム、スティールパン、ボーカル
アレックスアクーニャ:ドラム、コンガ、手拍子
マノロバドレーナ:タンバリン、コンガ、ボーカル、ティンバレス、パーカッション
Birdland
ウェザーリポートと言えばこの曲でしょう。シンセサイザーのソロからギターっぽいベース、サックス、ベースギター、ドラムと音が段々重なっていくイントロの時点でもうかっこいいです。フュージョンとビッグバンドジャズをミックスさせたようなサウンドやコーラスはポップで聴きやすいのにものすごいテクニックを使っている。すごい曲とはこういう曲だと思います。
A remark you made
バラードナンバー。中盤のウェインのサックスとジャコのベースがハモるところが好きです。
Teen town
ジャコがドラムとベースを演奏するファンキーな曲。ジャコのドラムは本業の人ほどではないけど正確な金属音(スネア?)とちょっとドタバタしたそれ以外がこういうファンキーな曲にあっていると思います。
Harlequin
ミドルテンポのミステリアスな雰囲気の曲。ジャコのフレットレスベースの存在感がすごいです。
Rumba mama
1976年のモンタレーでのマノロとアレックスのデュエットソロ。ハイテンションな掛け声と激しく打ち鳴らされる打楽器がかっこいいけどすぐ終わってしまうのが残念です。
Palladium
ミドルテンポのほんのりラテン風のフュージョンナンバー。この曲に限らずですがジョーの弾くシンセだけは古臭い感じがします。
The juggler
スローテンポのリズミカルなフュージョンナンバー。軽いパーカッションが印象的です。
Havona
ちょっと急かし気味のジャコのベースとウェインのサックスがかっこいい曲。
ここからはボーナストラックのライブ音源です(録音場所、年は不明です)
Black market
前作のタイトル曲。スタジオ版と同じようなアレンジですがノリがラフな感じでサックス、パーカッションのソロが入ったり掛け声が入ったりしてライブっぽい展開です。
Tean town
オリジナルよりもアップテンポのアレンジです。ライブなのでドラムはジャコではなくアレックスでしょう。スタジオ版の方がファンキーですがこちらはジャズロックっぽいサウンドです。
Birdland
オリジナルよりも早いタイミングで入ってくる煽るようなハイハットがめちゃくちゃかっこいいです。多重録音ができないからかオリジナルより音数や厚みはないですがライブならではのノリがそれを補って余りあります。
ボーナストラックに関しては賛否ありますがこのアルバムに関してはウェザーリポートがスタジオでもステージでも最高のバンドだという証明になっていてボーナストラック入りが正解だと思います。