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「スリーサウンズのその先」Gene Harris. Astralsignal (1974)
ジャズグループのスリーサウンズは音楽の主流がソウル、ファンクに移るとそれらを意識したアルバムを制作する様になり、解散後のジーンハリスのアルバムも同じようなスタイルです。本作はBNLA流のフュージョンですが選曲やグルーヴ感はスリーサウンズから変わらないものがあります。
メンバー
ジーンハリス:キーボード、ボーカル
デヴィッドTウォーカー、ジョンローウィン:ギター
チャックレイニー:ベース
ハーヴィーメイソン:ドラム
ジェリーピーターズ:ピアノ、アレンジ、ボーカル
オスカーブラッシャー:トランペット
ジョージボハノン:トロンボーン
ケグジョンソン:トロンボーン
アーニーワッツ:リード
Prelude
シンセやピアノを使ったフリーキーでサイケなナンバー。エコーをかけた語りもあってジョージデュークっぽいです
Summer(The First Time)
清涼感のあるアコギが印象的なフリーソウルっぽいナンバー。オリジナルはカントリーポップミュージシャンのボビーゴールドスボロ
Rebato summer
ミステリアスなインタールード
I Remeber Summer
メロウなボーカルが心地よいナンバー。コロコロと転がるピアノやグルーヴィなリズムセクションがかっこいいです。
Don’t Call Me Nigger, Whity
スライのカバー。グニャグニャ、ピュンピュンしたシンセが印象的です。
Losalamitoslinfunklovesong
ラテン風のリズムを使った曲。この曲もシンセの音色がクセになります。
My Roots
タイトル通りジーンのルーツであるゴスペル風の曲。アコピ一台ですが圧巻です。
Green river
CCRのカバー。ドブロや歓声のSEを入れていますがソウルフルなアコピプレイはスリーサウンズっぽいです。ギターマガジンのインタビューでデヴィッドTウォーカーはブルーノートのセッションではエレキしか弾かなかったといっています。その記憶が正しいなら本作でのデヴィTの影が薄すぎます。
Beginings
シカゴのカバーでジーンはボーカルも披露。影が薄いといったデヴィTが少しですが彼らしいギターを弾いています。スライといいCCRといいこれといい選曲がちょっと古い気がします。
Feeling You, Feeling Me Too!
タメの効いたドラミングがかっこいいファンキーなナンバー。ジーンは電気キーボードを弾いてるときよりもアコピを弾いてる時の方が面白いです。
Higa-Boom
かちゃかちゃしたパーカッションが印象的なアコースティックなファンクナンバー
Love Talkin’
キラキラしたピアノが印象的なメロウナンバー。