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Dirty dozen brass band. We got robbed ! (2003)
今日はニューオリンズのブラスバンドダーティーダズンブラスバンドを紹介します。このバンドは1977年結成。初期は純粋なマーチングバンドでしたが徐々にソウルやファンク、ヒップホップの要素を強めていきます。また1989年にネヴィルブラザーズのイエロームーン、エルヴィスコステロのスパイクにも参加。最近は日本人の方がメンバーとして参加しているようです。
このアルバムは2003年地元ニューオリンズでのライブ盤。アメリカでは自主制作盤でしたが日本ではボーナスディスクを加えた2枚組でメジャーレーベルからリリースされました。未配信だったのでスタジオバージョンがベスト盤に収録されている曲のリンクを貼っておきます。
Charlie Dozen
いきなり分厚いホーンに驚きます。スーザホーンという低音を吹く楽器のベース音がかっこよく、時々聴こえるワウギターやエレピがファンキーでかっこいいです。
Dead dog in the street
この曲は出だしはほぼファンクで途中はジャズっぽい展開をします。以前紹介したワイルドマグノリアスっぽさもあります。(ブレイクビーツっぽいドラムもめちゃくちゃかっこいい)そして後半はスライのIf you want me to stayからのミーターズのFire on the bayouのファンクメドレー。
Unclean waters
歌入の曲。ホーンとファンキーなギターがとてもかっこいいです。
We got robbed
ブラスバンドというよりジャズファンクっぽい曲。途中のジャズギターのソロがかっこいいです。
Remenber when
ノリよいホーンのリフがかっこいい曲。(客席の音が小さいのでみんな手を叩いて!という呼びかけがあっても拍手が聴こえませんがきっと大盛り上がりだったはず)
Use your brain
70sのジャズファンクのような曲。
Handa wanda
ワイルドマグノリアスのカバー。オリジナルと同じくかっこいいチャントとワウギターがかっこいいです
My feet can’t fail me now
ひたすらタイトルを繰り返すボーカルがかっこよくて気づくと一緒に歌ってます。後半のメンバー紹介もかっこいいです。
Red hot mama
最後はファンカデリックのカバー。(余談ですがロックバンドのレッチリの名の由来はこの曲らしい)エフェクターをかけまくったギターも聴こえますがホーンがかっこいいアレンジです。何人かジョージクリントンみたいな声で歌っている人がいます。
ここからはボーナスディスクです。3曲と少ないですがうち二曲は10分越えで聞き応えはバッチリです。
Blackbird special
タイトなリズムと一体となって突き進むようなホーンがかっこいい曲。
Snowball
マーチングバンド風のドラムとコロコロしたギターの組み合わせが変だけどクセになる曲。
Gemini rising
どこかで聞いた曲名だと思って調べてみるとラムゼイルイスのSun goddessに同じタイトルの曲が。かなり違う曲に聴こえるので同名異曲な気がします。
ニューオリンズスタイルのブラスバンドというと馴染みのないジャンルに聞こえますがホーンがメインのジャズファンクのアルバムとして聴ける内容です。
どうでもいいですがアルバムレビューは今回で50回目です。これからも自己満で頑張っていきます。