「Yes, we can canだけじゃない 」The pointer sisters. S,T (1973)
ソウルで女性コーラスグループは数多くいますが1番器用なグループはと聞かれた迷うことなくポインターシスターズと答えます。教会から始まり長い下積み時代を経験しているだけあってファーストアルバムにも関わらず素晴らしい技術です。またプロデュースを行ったデイヴィッドルービンソンも選曲やミュージシャンの起用のセンスが良くどんなスタイルの曲でも当たり外れのない一枚です。
メンバー
ポインターシスターズ(ルース、アニタ、ボニー、ジューン):ボーカル
トムソルスバリー、ノーマンランズバーグ(5):ピアノ
ゲイロードバーチ、エドマーシャル(2、3):ドラム
ロンマクルーア:エレベ、アコベ
ウィリーフルトン:エレキギター
ロッドエルコット:ベース(4)
フードゥーリズムデビルズ(10)
Yes, we can can
このグループを代表する曲でレアグルーヴ界でとても人気のある曲です。アラントゥーサンらしいアーシーなタッチのファンクナンバーで演奏はもちろんコーラスも上手く聴いてよし使ってよしの一枚です。
Cloudburst
アップテンポのジャズボーカルナンバー。ピアノがオスカーピーターソン風のタッチで聴いているだけで楽しくなってきます。
Jada
Cloudburstよりもっと古いタッチの気怠い雰囲気のバラードナンバー。後半はいろいろな歌を数フレーズだけ歌ってメドレーにしています。
River boulevard
ゴスペル色の強いアーシーなソウルナンバー。後半は盛り上がっていきロックっぽいリズムになっていきます。
Old songs
スワニーリバー、チャタヌーガシューシャインボーイ、チャールストン、金髪のジニー、ホームスイートホームといったスタンダードナンバーを引用したノスタルジックなタッチの曲。
That’s how i feel
クルセーダーズのウェルトンフェルダーが書いた曲でシンプルなドラムとワウギターに男声のベースボイスのバンバンバンというスキャットでできたリズムに合わせてスキャットだけで歌うファンキーでちょっと不思議な曲
Suger
古いジャズナンバーのようですが新曲です。粋なサウンドの演奏がおしゃれです。
Pains and tears
アップテンポのリズミカルなコーラスが印象的なジャズナンバー。
Naked food
ブルージーだけど明るいタッチのジャズバラードナンバー。
Wang dang doodle
この曲のみフードゥーリズムデビルズというブルースロックバンドがバックで演奏しています。彼らの豪快なグルーヴに合わせて熱くシャウトするボーカルがかっこいい曲です。