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Jimmy Smith - The Master (1993)

本作はジミースミス12月の24と25日に大阪で行ったライブを収録したものです。フュージョン時代はパッとしなかったジミーですがモダンジャズが復活してきた80年代後半以降復活した頃なのでノリにのった演奏が楽しめます。またライブ日がクリスマスということでアドリブパートでクリスマスソングを交えているのがユニークで面白いです。

メンバー
ジミースミス:オルガン
ケニーバレル:ギター
ジミースミス:ドラム
ジミースミスがオルガンとドラムを両方しているわけではなくもちろん別人です。アルファベットで書くとオルガンはJimmyでドラムはjimmieなので紛らわしさは少し減ります。

Chittlins Con Carne
ケニーバレルのミッドナイトブルーより。黄昏たブルース感よりもミディアムテンポのスウィンギーな演奏でオリジナルとはまた違うかっこよさがあります。

It’s Alright with me
コールポーターのカバーで歯切れがよさとコッテリととろけるようなメロディとゴリゴリと鳴るベースがかっこいいです

The Organ Grainder’s Swing
ジミーが得意とするスタンダードナンバー。ケニーバレルのアドリブパートで赤鼻のトナカイのフレーズを少し弾いているのが面白いです。

The Preacher
ホレスシルバーの曲。ブルーノートでの1stアルバムではバップ風の演奏でしたがここではオリジナルよりもアーシーでソウルフルに演奏しておりジミーも唸りながら弾いていて楽しそうです。

All Day Long
ブルースが得意なミュージシャンがよく演奏している曲ですが。ジミーとケニーにかかればブルージーでコッテコテの演奏をしています。

I got my mojo workin’
ブルースナンバーでジミーは歌いながら弾いています。タンバリンやシンバルを使ったドラムが軽快で楽しいです。

When Johnny Comes Marching On
イントロは重厚なマーチングでギターソロに入るとリズムも変わりブルースになります。

Back At the Chicken Shack
同名のアルバムより。ソウルフルでグルーヴィな演奏で特にケニーのブルースフィーリングの強いギターが印象的です。ここではジミーがサンタがやってきたのフレーズを弾いています。

The Cat
同名のアルバムより。オリジナルはビッグバンド編成だったのでスモールコンボにアレンジしたことで音圧で迫るような迫力は少なめですがラテン調の軽快なリズムやソウルフルで熱いアドリブがじっくりと楽しめます。