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Paul Jackson. Black Octopus (1978)
70年代後半は毎年のようにハービーハンコックが来日して何かしら録音を行いそれがレコードとしてリリースされました。78年にリリースされた本作はベーシストポールジャクソンのファーストアルバムです。かなりのプレミアのついている本作ですが去年の12月にディスクユニオンが再発。(僕が初めて購入した新品のLPが本作です。)紋付袴を着てベースを構えるポールと荒々しいフォントで書かれたタイトルはちょっとかっこいいです。内容も素晴らしいものの一つ不満があると両面合わせて30分もないです。ダイレクトカッティング盤並みに時間が短いですが本作もそうだったりするんでしょうか。(調べてみたけどらしいと書かれたサイトが一つ見つかっただけで真偽は不明)
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メンバー
ポールジャクソン:ウッドベース、エレキベース、ボーカル
アルフォンスムザーン:ドラム
レイオビエド:ギター
ベニーモウピン:バスクラリネット、テナーサックス
ハービーハンコック:アコースティックピアノ、クラヴィネット、シンセサイザー
ウェブスタールイス:オルガン、シンセサイザー、エレピ、クラヴィネット
亀渕友香、金子マリ:ボーカル
Black Octopus Part 1 (Many Directions)
ポールがウッドベースを弾くフリージャズナンバー。他のメンバーもアコースティック楽器のみを演奏しています。
Black Octopus Part 2( Eight Ways Of Love)
タイトなドラミングやファンキーなクラヴィネット、リズムギターがかっこいいファンクナンバー。同時期のハービーハンコックの曲に比べるとかなりいなたいです。ハービーハンコックが参加しているのはこの2曲のみです。
Funk Times Three
初期のヘッドハンターズのようなジャズ色が強くダーティーなジャズファンクナンバー。
Burning In The Heat (Of Your Love)
この時期らしいジャジーなアーバンソウルというかAORっぽいバラードナンバー。他の楽器があっさりメロウなのでファンキーなベースラインがよりかっこよく聞こえます。ギターソロの後はベニーのサックスを中心にジャズ度とファンク度を上げた演奏になります。
Tiptoe Thru The Ghetto
ジャズのウォーキングベース風のベースラインがかっこいいジャズファンクナンバー。アルフォンスの重たいドラムがかっこいいです。