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Wes Montgomery Boss Guitar (1963)

本作はなんと前作Fusion!録音の3日後に録音たった5時間半というウェスらしいハードスケジュールで録音されたアルバムです。バックはアマチュア時代からの仲間メルライン(org)とリバーサイドとマイルスデイヴィスから気に入られていたジミーコブ(ds)。勝手知った仲間との息抜きだけど手抜きはしない。リラックス度とスリリング度の塩梅がちょうどいい一枚です。本作リリース後リバーサイドとの契約が切れヴァーブは移籍。クリードテイラーと共に新たなスタイルに挑戦していきます。

メンバー
ウェスモンゴメリー:ギター
メルライン:オルガン
ジミーコブ:ドラム

Besame Mucho
ウェスの流れるような軽快なギターがかっこいい曲。メルのオルガンはコテコテ感は少ないもののグルーヴィなベースを聴かせてくれます。

Dearly Beloved
アップテンポのグルーヴィな曲。アップテンポかつワイルドなメルのオルガンとジミーコブのシンバルを多用したドラムプレイがかっこいいです。

Days Of Wine And Roses
メロウかつ哀愁溢れるバラードナンバー。他のジャズギタリストと比べるとこう言った曲はウェスが1番上手だと思います。

The Trick Bag
ウェスのオリジナルで全員がワイルドな演奏をするハードバップナンバー。ジミーのドタバタした力強いドラミングが特にかっこいいです。

Canadian Sunset
サンバ風のリズムを使ったポップな曲。後のヴァーブやCTIでのポップよりな路線がやらされていたものではないということがこれを聴けばわかるはず。

Fried Pies
ウェスのオリジナルナンバー。ブルーノート初期のジミースミスのような豪快なブルースナンバーです。

The Breeze And I
ラテンタッチのアップテンポのナンバー。軽やかながらも力強いタッチのギターがかっこいいです。

For Heaven’s Sake
スローテンポのドリーミーなブルースナンバー。アルバムの最後のこういう曲もってくるのはずるいです笑