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ファンク、ソウル

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昔から今日までのR&B、ファンク、ソウル、レアグルーヴをまとめてます。
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#アルバムレビュー

Jackson5 ABC (1970)

Jackson5 ABC (1970)

前半のタイトル詐欺から一転シンプルかつストレートなジャケットとタイトルです。前作から数ヶ月しか経っていませんがコーラスは上手くなっている気がします。ただ前作よりボーカルが全面に出ているので前作ほど演奏が楽しめない気がしないでもないです

Love you save
軽やかなポップファンクナンバー。

One more chance
ファンキーなベースがかっこいいポップナンバー。

ABC
ポップで

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Jackson5.  Diana Ross presents the Jackson5 (1969)

Jackson5. Diana Ross presents the Jackson5 (1969)

ジャクソン5というとマイケルジャクソンにばかり注目が集まりますが個人的にはジャクソン兄弟よりもファンクやサイケの要素を使いつつポップなサウンドを作ったプロデューサーや演奏メンバーの方がすごいと思っています。あとタイトルに反してダイアナロスは何もしていません。実際に発掘したのはグラディスナイトのようです。

メンバー
クラレンスマクドナルド、ジョーサンプル、フォンスマイゼル、フレディーぺレン:キーボ

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Dr.John.  Dr.John’s Gumbo(1972)

Dr.John. Dr.John’s Gumbo(1972)

ニューオリンズのR&Bというと他の地域とは違うクセが特徴ですがその癖が強いのに何故か聴きやすいのがこのアルバムです。このアルバムはオリジナルとレイチャールズのカバーの2曲を除いて全て50年代にヒットしたR&Bかトラディショナルナンバーなので元ネタを聴くともっと楽しいです。

Iko Iko
転がるようなピアノの音と力強いドラミングが陽気な曲。

Blow wind blow
ほんのりラグタイムっぽ

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Bobby Womack. The poet  (1981)

Bobby Womack. The poet (1981)

内容はいいのにジャケットが微妙なアルバムはたくさんありますがこれもそんな一枚です。小さい写真をパッと見るだけなら普通の写真ですが大きい写真をよく見ると服は毛玉だらけで眼鏡も若干ずれています。その上リリースはマイナーレーベルだったにも関わらずヒットを記録したこのアルバム。うまく言えないけどなんかいいです。

So many sides of you
ほんのりレゲエ風のポップな80sファンク。

La

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Isaac Hayes. Groove a thon (1976)

Isaac Hayes. Groove a thon (1976)

アイザックヘイズと言うと聴く人を選ぶあの蒸し暑い空気のような重たく体にまとわりつくようなシンフォニックソウルが特徴的ですがこのアルバムでは人を選ぶようなシンフォニックさはリズムだけでかなり軽やかなアレンジをしています。それでいて演奏は長年バックバンドを努めてきたムーブメントなので演奏は文句なしです。なのでマイナーなアルバムですが実はアイザックヘイズ入門盤かもしれないアルバムです。

Groove 

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Bar-keys. As one(1980)

Bar-keys. As one(1980)

オーティスレディングのバックバンドとしてデビューしてその後スライやPファンクなど流行りのファンクバンドをパクりオリジナルと同じかそれ以上のクオリティのアルバムをリリースしてきたバーケイズが次にパクったのがアースとカメオです。カメオに関してはそこまで聞いてないのでわかりませんがアースに関してはアースよりクオリティの高いアースしてます。(ジャケットもアースの太陽神とRaiseのパクリっぽくていいです)

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Billy  Preston   Live European tour.(1973)

Billy Preston Live European tour.(1973)

音楽レビュー二回目はビリープレストンです。僕のレビューはレビューが少ないアルバムを自己満足で書いてるのでマイナーめなアルバム多くなると思います。今回はビリープレストンの熱い演奏がかっこいいライブ盤を紹介します。

この作品は1973年にビリーがローリングストーンズのヨーロッパツアーの前座として参加した時の作品です。メンバーはビリーの他にHuby HeardとKenny Lupperがキーボード(K

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The wild magnolias  The wild magnolias(1974)

The wild magnolias The wild magnolias(1974)

ここ1週間ほど持っている全てのジャズのアルバムを聴こうと思ってひたすらジャズだけを聴く生活をしていました。ジャズが好きとはいえ、ジャズしか聴かないのはさすがにきつかったです…改めてソウルジャズ、ファンキージャズが好きだと言うことを再発見できました。

今回はジャズ発祥の地ニューオリンズのファンクグループThe wild magnoliasを紹介します。このグループはもともとはマルティグラ(ニューオ

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Ray Charles   Genius Loves Company (2004)

Ray Charles Genius Loves Company (2004)

このアルバムは2004年にレイチャールズの遺作としてリリースされたアルバムで全曲がデュエットになっています。このアルバムをブックオフで見つけた時にSpotifyで調べても出てこなかったのでCDを買いましたが、これを書くために調べていたら普通にあったので少しショックを受けています。基本的にジャズボーカル風のアレンジで落ち着きます。オリジナル(と思われる)ものが分かるものは合わせて紹介してます。

H

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Quincy Jones   body heat (1974)

Quincy Jones body heat (1974)

僕は70年代中盤のソウルそれもファンクやニューソウルの影響を受けた洗練されたメロウ&ファンキーサウンドをセッションミュージシャンやフュージョンミュージシャンがプレイしているものが好きです。名盤は裏表いろいろありますが個人的に最高峰だと思っているのがこのアルバムです。ベテランの腕利きミュージシャンを贅沢に起用し、ソングライターにレオンウェアやべナードアイグナー、ボーカルに彼らに加えミニーリパートン、

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Otis clay Live! (1978)

Otis clay Live! (1978)

今回はオーティスクレイのlive!を紹介します。オーティスクレイは1942年生まれ。1965年にソウルシンガーとしてデビュー。1970年にはアルグリーンと同じハイレコード所属に所属し、1978年に初来日(このアルバムはこの時の録音です)1983年と2006年にも来日します。(83年のライブもレコード化)。アルバムの数は少なく知名度も低いですがとてもいい歌手です。

I die a little e

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Johnnie Taylor Who’s making love  (1968)

Johnnie Taylor Who’s making love (1968)

今日はジョニーテイラーのWho’s making loveを紹介します。ジョニーテイラーはサムクックが所属していたゴスペルグループのソウルスタラーズでリードボーカルを担当していましたが脱退し、1966年にスタックスは移籍。本作はその2年後の1968年にリリースされました。

LP付属のライナーとこの記事を書くためにネットでザッと調べたこれ以上の知識はないし、このアルバム以外のアルバム、曲は知りませ

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Fred  wesley &The J.B’s.  Damn right i am somebody (1974)

Fred wesley &The J.B’s. Damn right i am somebody (1974)

今回紹介するのは74年にリリースされたJB‘sの3枚目のアルバムDamn right i am somebodyです。なぜかこのアルバムからは名義が微妙に変わっていますが内容も若干の路線変更がはかられています。同じ頃ジェームズブラウンはPaybackをリリースしておりこのアルバムと同時並行で録音されたようです。

メンバーですがフレッドウェズリーがトロンボーンとプロデュース。JBがプロデュースとボ

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Sly&The family stone  Fresh 別ミックス版 (1973)

Sly&The family stone Fresh 別ミックス版 (1973)

今回はSly&The family stoneのFresh(別ミックス版)を紹介します。スライのフレッシュは暴動と並ぶ後期スライを代表するアルバムです。実はこのアルバムは別ミックスがリリースされています。今回はその経緯、僕の感想なんかも書いていきます。

スライは1973年に新アルバムリリースのために録音をします。しかし、何を思ったのか完成したマスターテープを捨てて再録音します(In timeを除

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