2024年11月の記事一覧
Louis Jordan - Rock'N'Roll
大きな目をぐりぐりさせたユーモラスな風貌でアルトサックスはソウルフル、歌も下世話なアップナンバーからしみじみとしたバラードまでお手の物。大衆芸能の真髄ともいえるルイジョーダン。その音楽性はロックンロールを、風貌とアルトサックスはメイシオパーカーを思わせますが過小評価されすぎな気もします。ロックンロールはブルースとカントリーの合いの子だとかチャックベリーが始祖だというのが定説ではあるものの彼はロック
もっとみるBlossom Dearie – Blossom Dearie(1957)
子供のようなキュートな声が特徴のブロッサムディアリー。作ったような声ですが意外なことに地声で実際にライブのMCやインタビューを聞くとあの声です。そして弾き語りがメインで声の影に隠れがちですがピアノの腕も卓越したものを持っています。またイギリスやフランスで仕事をすることも多かったため語学にも堪能でアメリカのジャズボーカルとは異なったフィーリングを感じます。本作はヴァーブからのファーストアルバムでブロ
もっとみるCount Basie & Joe Williams - Memories Ad-lib(1959)
カウントベイシーというとビッグバンドのリーダーでピアニスト、出しているアルバムは多すぎて(オスカーピーターソン、MJQも同様)何から聞いていいかわからないイメージが強いですが本作ではベイシーのオルガン+リズムセクション(曲によってはトランペットも)にボーカルというスモールコンボでの演奏になります。ベイシーの本業の人のそれとも違うコクのあるオルガンはファッツウォーラー譲りで選曲にもファッツへのリスペ
もっとみるQuincy Jones - The Birth Of A Band (1959)
クインシージョーンズが亡くなりました。半世紀以上にわたって様々なジャンルでプロデューサー、アレンジャー、バンドリーダーとして活躍してきました。追悼記事やニュースの多くは80年代のポッププロデューサーとして彼にフォーカスをあてたものが多いですが、やはり70年代中盤ごろまでのジャズミュージシャンとしての作品に一番魅力と愛着を感じます。
本作は彼が初めてビッグバンドを立ち上げた記念に制作されました。