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アルバムレビュー

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レビューの少ないアルバム、好きなアルバムを自己満足でレビューしてます
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2023年10月の記事一覧

Lou Donaldson- The Time Is Right(1960)

Lou Donaldson- The Time Is Right(1960)

58年のブルースウォークから始まったコンガとピアノトリオをバックにした編成ですが本作ではここにさらにトランペットを加えています。しかもそれがブルーミッチェルとなればブルースを期待できます。ワンホーンでピアノがハーマンフォスターのブルースウォーク、ツーホーンでピアノがホレスパーランの本作で聴き比べたい一枚です。なおオリジナルは青色のブルーノートらしいいいデザインですがリバティからの再発時には目覚まし

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Allen Toussaint - Southern night (1975)

Allen Toussaint - Southern night (1975)

今日はアラントゥーサンのソロアルバムサザンナイトを紹介します。この頃のアランはザバンド、ヴァンダイクパークス、ドクタージョン、ポールマッカートニー、ラベルのレコーディングに関わりボニーレイット、ボズスキャッグス、グレンキャンベル等が彼の曲をカバーしてそれをきっかけにニューオリンズ音楽がブームになるなど人種や国籍、ジャンルを超えて注目されてノリにのっていた頃のアルバムで調子の良い頃に作られただけあっ

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Antônio Carlos Jobin. Wave(1967)

Antônio Carlos Jobin. Wave(1967)

当初はブラジルのみで活躍していたアントニオカルロスジョビンを世界的に有名にしたの当時ヴァーブでプロデューサーとして勤めていたクリードテイラー。彼がCTIを設立するとジョビンもそこから三枚のアルバムをリリースします。アレンジはジョビンの私生活でも仲の良かった友人でありテイラーの右腕とも言える存在のクラウスオガーマン。リズムには複数のブラジル系のドラマーやパーカッション奏者とロンカーターを起用しイージ

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Ornette Coleman  And Prime Time - Virgin Beauty (1980)

Ornette Coleman And Prime Time - Virgin Beauty (1980)

70年代に入ってからファンクやワールドミュージックの要素を取り入れ始めたオーネットコールマン。個人的にはこの路線が大好きで初めてこのアルバムを聴いたときあのジャズ来るべきものの人と同じ人だっけ?と思うくらい戸惑いましたが聴きやすさとオーネットの探究心とフリーらしい少し捻くれた音使いが絶妙に噛み合ったサウンドはフリージャズが苦手な人でもクセになること間違いなしです。

メンバー
オーネットコールマン

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川崎燎 - Mirror of My Mind(1979)

川崎燎 - Mirror of My Mind(1979)

学生時代からギタリストとして活躍し渡米後はギルエヴァンスやエルヴィンジョーンズと共演したギタリストの川崎燎。彼が1979年にリリースしたのが本作です。ここではボーカルでインド出身のラーダショッタムを起用した他いままでは使わなかったクラシックギターを導入しています。初めはパティオースティンやチャカカーンを起用する話もあったとかエルヴィンのバンドにいた頃クラシックギターのソロを一曲披露していたなどの面

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THE CRUSADERS THE 2nd CRUSADERS (1973)

THE CRUSADERS THE 2nd CRUSADERS (1973)

クルセイダーズにとって72から74年は二枚組のアルバムと一枚組のアルバムを一つずつリリースしライブも積極的に行いセッションミュージシャンとしても大活躍。そのお陰でレコード裏に名前を載せてもらえるようになったり、AWBがカバーしたりと忙しくもやりがいのあった3年間だったと思います。本作ではインストのファンクやフュージョン、ジャズと様々なスタイルに挑戦したクルセイダーズでもトップクラスの充実度のある一

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Marcos Valle - Samba’68(1968)

Marcos Valle - Samba’68(1968)

アジムスとの共演やレオンウェアとの交流でレアグルーヴやフリーソウル界でも人気のあるマルコスヴァーリ。彼は19歳で作曲者の賞を受賞し、20歳から23歳の間に30のヒット曲を作曲したという若いうちから才能に溢れた彼のアメリカでのファーストアルバムが本作。アレンジにデオダートを迎えたブラジルのサンバとアメリカの洗練されたアレンジが組み合わさった心地よい一枚です。ジャケットも後のものは髭を生やしてチャラそ

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Eric Gale - Ron Cater Presents In A Jazz Traditional (1987)

Eric Gale - Ron Cater Presents In A Jazz Traditional (1987)

StuffやCTIの諸作、ロバータフラック、ヴァンマッコイ等フュージョンやソウル系のセッションミュージシャンのイメージが強いエリックゲイルですが実際にはジョンコルトレーンとの交流があったり活動初期にはブルース色の強いジャズの録音に参加したりとハードバップの素養のあるギタリストです。そんな彼がロンカーターと組みブルース色の強いハードバップをプレイしたのが本作です。タイトルを見れば分かるようにロンがメ

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