〔日記〕洋服がベンチになってた

好きだったお洋服屋さんが更地になっていた。
ベンチが置かれていて、おばあさんが座ってひと休みしてた。

ショーウィンドウにディスプレイされているコーディネートがいつも可愛くて、いつかこのお洋服を着てみたいな…と思っていたけれど、あんまり気軽に買える値段のお店ではなく、ずっと見るだけだった。
時給じゃなくて月給でお給料をもらった日に、初めてこのお店に入ったな。
これから社会でやっていかないといけないのだし、丁寧な縫製で、質の良い生地で作られた、自分の気に入る洋服を買ってみたかった。

結局このお店で洋服を買ったのは２回だけだった。
見た目は可愛くて大好きだったけど、自分が着るとなぜか色褪せて見えた。着ると素敵じゃなくなる感じだった。

今にして思うと、私は良い洋服を選び慣れていなくて、失敗しちゃってたんだろうなぁと思う。

今は結構選べるようになってきたよ。店員さんに遠慮なく相談できるようにもなった。

☆

別のお店で、今日上着を買ったよ。
お店で洋服を買うの、すごく久しぶり。
洋服を買うって楽しいね。気に入るものがあったからより楽しかった。
このお店も大好きなんだー。
店員さんが率直にアドバイスしてくれるし、買わなきゃ悪い…みたいな気持ちに全然ならない。好きな感じの洋服がいっぱいある。

今の私はどんな服が好きなのか、今日分かった気がする。
ザックリいうと、
・機能性が高い
・シュッとしている
・邪魔にならない
て感じ。

私はそのうち場外馬券場にいるおじさんが着てるポッケいっぱいベストを着ると思う。
ポッケ大好き。まじで便利だよ。

私は以前松虫あられ先生が「洋服欲しいな」って言ったら「え？洋服なんて欲しいですかね？」と返したらしい…。まったく記憶にないが、なに？こいつ
今は洋服欲しいよ。