読書note1:『なんでもただ会社』
『なんでもただ会社』
作:二コラ=ド=イルシング
訳:末松氷海子
発行:1992年5月20日
小学校のころに読み、印象に残っていた本がありました。
しかし、本の名前も作者の名前も思い出せず、機会があるごとに書店や図書館の児童書コーナーを探していたのですが、先日自宅から一番近い小さな図書館でその本を見つけました!
こんなに近くにいたなんて~!うれしいよー!
それが二コラ=ド=イルシングさんの『ふしぎなテレビのいじわる作戦』です。
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ふしぎなテレビのいじわる作戦 (文研ブックランド) ニコラ・ド・イルシング https://www.amazon.co.jp/dp/4580814533/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_22XoCbGD4V4F7
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そしてすぐにこの作者の他の作品も読みたくて探しました。
それがこの『なんでもただ会社』です。
この作者の方はフランスで小学校の先生をする傍らで、児童書も書かれていたそうです。
この本では「なんでもただって最高!でも、お金がないと手に入らないものがどうしてただなのか?」ということを、『ふしぎなテレビのいじわる作戦』では「テレビって一緒に遊ぶ人がいない時やお母さんの帰りが遅い時にも手軽に観られて楽しい!それなのに大人たちはテレビばっかり観ていちゃダメって言う!どうして?」ということを描いています。
この2冊の本にあるのは大人のお説教やコントロールではなく、温かいまなざしと包容力です。
それが自分の理想の大人の像のような感じがして、私はこの2冊が大好きです。
どちらの本も20年以上前に書かれたものですが、テーマは今でも褪せないものだと思います。
例えば今、無料コンテンツはたくさんあります。
無料のサービスも多いです。
テレビを観る人口は減ったかもしれませんが、ソーシャルゲームやSNSに夢中になっている人も多いと思います。
そして多くの人にとって、無料はうれしいしゲームやSNSは楽しいものだと思います。
ですが、誰でも一度は
「どうしてただなんだろう…?」
「ゲームやSNSに没頭していて大丈夫なのかな…」
という思いが一瞬よぎったことってあるんじゃないでしょうか。
そういう人と一緒に読みたい本です。
とりあえず私は身の周りの子どもにはぜったい、
「面白い本あったよー!」と紹介します!^^
二コラ=ド=イルシングさんの本はこの2冊しか日本語訳されていないようなので残念です。もっと読みたいよ~~
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