組込みソフト技術者がワーケーションについて調査した内容をまとめてみた。
最近よく耳にするワーケーション。
心のどこかで自分には関係ないと思い込んで、あまり調べることもしていなかったのですが、とあるアイデアコンペの応募でワーケーションを絡めたアイデアを検討していく中で今後のワーケーションの広がりを感じました。
これからビジネスとしてワーケーションに取り組もうとしている方、ワーケーションについて知りたいんだけどという方向けに、私がワーケーションを調べる中で理解した内容、感じたことをまとめていきたいと思います。
今回は第一回ということで、ざっくりワーケーションについてスライド3枚分くらいの情報で紹介していきたいと思います。
ワーケーションとは
言葉の説明としてワーク+バケーションの造語です。
テレワークの普及により働く場所が多様化したことにより、注目を浴びてきています。交流人口(観光客)を増加させることができるポテンシャルを秘めており、菅首相がワーケーションに前向きに取り組んでいくことを発言しています。
ただ、独身のノマドワーカ向けという印象も否めず、子供がいるような家庭ではまだまだワーケーションのハードルは高い状態です。
ワーケーションの分類
ワーケーションといってもいくつか種類があります。
ざっくりフロチャート作成して分類分けしました。
分類のポイントは以下4つです。
・業務出張との兼ね合い
・ロケーションの指定有無
・ワーケーション先での業務内容
・ワークとバケーションの比率
上記のポイントを基にワーケションは5つに分類できます。
・ワークインバケーション
・バケーションアズワーク
・スクラムワーク(合宿型)
・コプロブレムソルビング(地域課題解決型)
・ブレジャー
【ワークインバケーション】
バケーション主体の働き方です。(欧米で主流)
バケーション中に最低限の仕事を行うことで、休暇を長期間取得する働き方です。
外せない打ち合わせなどがあった時に、それが原因で長期休暇を取得しずらいなど経験したことはないでしょうか?そのような時に、打ち合わせだけリモートで参加して長期休暇を長く取得できるようになります。
【バケーションアズワーク】
ワーク主体の働き方です。
テレワークにて通常の業務をしながら、仕事以外の時間をワーケーション先で過ごします。自宅や、コワーキングスペースなどの普段働いている場所があると思いますが、それを例えば北海道や沖縄などの移して働くような働き方です。
【スクラムワーク(合宿型)】
例えば、プロジェクトのキックオフなどチームメンバー間で認識を合わせたいようなときに、宿泊施設などに集まって集中的に議論するようなときに該当します。
こちらについては既に経験されている方も多いのではないでしょうか?
ワーケーション先はチームメンバで決めるか、会社から指定される場合が多い。
【コプロブレムソルビング(地域課題解決型)】
会社から地域の課題解決をミッションとして与えられ、現地に行って、現地の人と交流しながら業務を遂行する場合はこちらに該当します。
ワーケーション先が会社から指定される場合が多い。
【ブレジャー】
出張前後に観光やレジャーを組み合わせる働き方です。
例えば東京に出張した際に、早く仕事が終わったので浅草を観光する。
または、出張に有休を組み合わせて、出張先周辺で休暇を過ごす働き方です。
こちらについても既に体験されている方も多いのではないでしょうか?
(厳密にはワーケーションではありませんが、ここでは広義の意味のワーケーションとして紹介しました。)
上記は以下を参考に分類しました。
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001381009.pdf
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK122B60S1A110C2000000/?unlock=1
ワーケーションの現状
先ほどまででワーケーションが意外に奥が深そうなことを感じていただけたのではないでしょうか?
ここではワーケーションの現状をMaaS(Mobility as a Service)のレベル定義参考にまとめました。
各県や観光庁などが主導してワーケーションを進めていますが、ユーザ目線で見るとワーケーションはレベル0の状態です。
ワーケーションしようと思って調べてみても情報が散らばっており、いざワーケーションしようと思うと大変だと思います。
2020年7月にWAJ(ワーケーションアライアンスジャパン)から日本政府に提出した要望書の中でもワーケーションの普及に向けた提言として、ワーケーションのマッチング機能について言及されています。詳細は以下をご確認ください。この提言はレベル1のことを指しています。
https://wave.pref.wakayama.lg.jp/020400/workation/PDF/WAJ_youbou.pdf
終わりに
今回はワーケーションの説明と、ワーケーションの現状についてまとめました。
引きつづき、ワーケーションの現状やワーケーションで課題になっていることをまとめていきますので、ご興味ある方これからも宜しくお願いいたします。