ワーケーション(バケーションアズワーク)に最適な滞在期間について@組込みソフト技術者がワーケーションについてまとめてみたシリーズpart6
こんにちは。溝口翔太です。
腰の状態が芳しくなく色々滞っており、申し訳ありません。
ホテルワークを向けのサービスを展開するOtellさんのプレスリリースを見ると、一人で仕事に集中するというワーケーション(バケーションアズワーク)が一つトレンドとして出てきそうです。
WFH(Work From Home)が少しずつ広まる中で、家の中では仕事に集中しずらいという課題を抱えている方が、場所を変えることでワークライフコンフリクトを避けるような目的でワーケーションをするという事例が増えてきそうですね。
WFHの課題については以下をご覧ください。
ということで今回は一人で仕事に集中するというワーケーションをする場合に、何日くらいワーケーションするのがいいのかという視点で説明させていただきます。
旅行のストレス低減効果について
直接的にワーケーションに関する研究データが見つからなかったため、旅行のストレス低減効果に関する研究データから旅行中のストレスがどのように遷移するかをみていきながら、ワーケーション視点で考えていきたいと思います。
旅行のストレス低減効果についてはいくつか研究報告されていますが、今回は以下の研究報告のデータを使ってみていきたいと思います。
こちらでは2泊3日のツアー旅行をした際のストレス低減効果を唾液中に含まれるコルチゾール、クロモグラニンを使って測定したものになります。
旅行2日前、1日目、2日目、3日目、旅行2日後で測定を行い、ストレス状態がどのように遷移しているかを報告されています。
以下はクロモグラニンの測定結果になります。
数値が高いほどストレスが少ない状態であることを示しますが、旅行初日に値が低下し、旅行中は旅行前より高い数値であることがわかります。
また、最終日はその前日に比べると値が若干低下していることがわかります。
旅行初日は旅行に対する緊張でストレスがかかり、最終日は日常生活に戻ることに対する若干のストレスがかかるようです。
つまり旅行では移動に関わらない中日がストレスが少なくなるということがわかります。
注意点として今回参考にした研究はツアー旅行におけるものであるため、知らない人と一緒に行動するというワーケーションとは性質の異なる部分があるため、完全に同じようなストレス効果になるかは不明な部分はあります。また宿泊する施設が初めての場所なのか、何度も訪れている場所なのかでも変わることが考えられているので、旅行初日のストレス状態は条件によっても色々変わってくる可能性があります。
バケーションアズワークは何日がおススメなのか?
先ほどの研究結果を基に旅行1日目、最終日はストレスが高まったり、ストレス低減効果が低くなるので、ある程度期間を長くとった方がストレス低減効果を長期間維持できることになります。
ストレス低減効果を考えると2泊3日以上がいいかもしれないですね。あとは宿泊費、交通費、移動時間との兼ね合いでどこまで伸ばすかというところでしょうか?
近中距離のマイクロワーケーションでもある程度移動時間がかかることや、着替えの準備等を考えると平日4泊5日がキリもよくいいかもしれないですね。
まとめ
今回は旅行におけるストレス低減効果からバケーションアズワークに最適な旅行期間という切り口で説明させていただきました。
ワーケーション中のストレス状態という点でみると短期間よりかは、ある程度期間を長くして2泊3日以上にした方がワーケーションの効果は大きくなると思われます。ただ宿泊、移動コストの兼ね合いもありますし、短期間でのワーケーションであってもバウンダリーマネジメントという視点でみると有効だと思いますので、目的にあったワーケーションを自身で設計することが大事だと思います。
今回の紹介はバケーションアズワークである程度仕事を持ち込んで一気に集中して進めたいという人向けかもしれないですね。