speaker#2 Rogers Studio3(直熱三極管って...)
300Bシングルアンプが決まったので、それまで真空管研究用として使ってきたエレキットTU-8900が余りました。余った、は言い過ぎですが…
TU-8900ではかなり遊ばせてもらいました。2A3真空管は2種類、プリ管は4種類、カップリングコンデンサは4種類、NFB有無もそれぞれ聴いてみました。
個人的には300BにはNFBあり、2A3にはなしが好みです。カップリングコンデンサはやはりオイルコンが好きで、最終的にはArizona Green Cactusを選んでいます。同じ系統のBlack Beautyもよかったです。アムトランスのGolden SQ AMCSも現代的な音で良いのですが、音の隙間がないほど情報量たっぷりで個人的な好みではありませんでした。ArizonaやBlack Beauty系は適度な音に隙間(空間)があって、音の押し引きのバランスがとても良い気がします。
さて、Rogers Studio3を直熱三極管で鳴らすとどうなるのか…をついにやってみました。現在ではオーロラサウンドのプリメイン(EL34プッシュプル)を使っていますが、その聴き比べになります。
とはいえ、プリメインにプリアウトは付いていないので、TU-8900には私が魔改造したオントモPhonoEQアンプを使います。
結果は…TU-8900の圧勝!音の鮮度が違いすぎます。そして中低域の充実感はやっぱりすごい。深夜23時に鳴らせる小音量でRogers Studio3からイコライザーなしでこんな低域が再生されるんだ!と思わず唸ります。
ただ… 耳が慣れるのでしょうか。それともアンプの熱ダレ?音質のバランスが聴き込むうちに中低域の充実さが少し減る気もします。ファーストインプレッションが強すぎたのか…一晩寝てからまた聴いてみることにします。
それと魔改造Phono EQのカップリングコンデンサ、バッファの真空管も変えてみたくなってきました。困ったものです。w
知人が素晴らしい45アンプを持っているらしいのですが、普段は聴かないとのこと。何故ですかと尋ねると、真空管の熱ダレで音が変わるのに気がつくのがイヤ、非常にビンテージなので電源入れるのもちょっと気後れする、等々私があまりMarantz7のシステムに電源を入れることが少ないのとよく似ている感覚です。電源入れたらきちんと聴かなければ、というプレッシャーもあるんですよね…
つくづく私は直熱三極管が好きなんだな、と思います。音質のバランスが好みなのでしょう。そして小音量時に音痩せしないことが一番嬉しいです。真空管の1Wはトランジスタの6Wの力量とも言われるので、クルマで言えば大排気量のトルクを感じているような感じかな、と想像しています。
こちらのシステムでは、レコード、FMラジオ、CDを聴くのですが、現在プリアンプがありません。TU-8900にはボリュームがついているので1系統は問題がないのですが、さて、どうしたものでしょう。オーロラサウンドを手放すのもなんだか寂しいですし、プリアンプを購入する資金も無いし、さて…