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不正解の謎を読み解け(改訂版)

我が家の小二の次男坊が、やっていたドリルなのだが…

仕事で外にいたので、家にいた妻が、「チビのほっこり珍解答」のような感じで画像を送ってきてくれた。

他の問題文を見れば、おそらくこの問題は「はんたいのことばをかこう」的な、問題であることは明白だ。

きっと正答は「入る」に違いない。

しかしだ、

反対語を書かせる問題の文としては、これはあんまり適切じゃないのでは。

正答の状況になるためには、兄と妹は別々に、家の内外にいるという前提が必要となる。
しかしそのことは問題文の中に明示も暗示もされていない。

兄は、「外に出る」のだから、家の中にいることがわかる。

しかし、妹の行動は隠されてしまっているため、問題文の当時、妹がどこにいるのかがわからなくなってしまっている。

仲が良いのか悪いのか、休日なのか平日なのか、朝なのか夕方なのか、状況はまったくわからない。

まったくわからないブランクの状態なので、想像するしかない、兄と妹が二人とも家の中に居る、と想像することは、そんなにおかしいとは僕には思えない。

このように二人が揃って家の中にいるイメージが浮かんでしまうと、もう「入る」という答えにはたどり着けない。

最初、僕は息子が
大前提である「反対語」というルールを忘れてしまったのかと疑った。
しかし違った!すまない息子よ!

二人が家の中にいるという前提から
息子の思考は次のように進んでいく


兄は家を出る
そして妹は、「反対」なのだから…出ない

しかし、問題文は
妹は、家の中「に」だ
だから「出ない」じゃあない
「出ない」ことを、「中に」と

つながる語に言い換えるには…

「こもる」…完璧だ!

そう、完璧だ。

これは正解だったのだ!


例えば問題文が
「兄は外に出るが、どろぼうは家の中に(  )。」
だったらわかる。

どろぼうは、かなりの確率で外部の人間だ。
(100%ではないが…)
しかし妹は身内だ、兄と同じく家の中にいた可能性と、外にいた可能性は五分五分のはずだ。

コピーライターである僕は息子に「間違ってはいたけど、センスは良い。」なんて上から目線で見ていた。

お前はまちがってない。
間違っているのは僕だったのだ。

すまない!!!

あ、あと問題作ったやつ

あの問題は情報不足だ。
例えば、横にイラストがあったなら許そう。
家の中にいる兄と家の外にいる妹のイラストだ。
すぐに付け足せ。

ほら、お前も息子にあやまりたまえ。

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